<WHY@DOLL>ファイナル公演終了「幸せでした」

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<WHY@DOLL>ファイナル公演終了「幸せでした」

今年7月に活動終了宣言を行った青木千春と浦谷はるなのボーカル・デュオ「WHY@DOLL」が、11月23日と24日、東京・浅草花劇場にてライブツアー「WHY@DOLLラストライブツアー~We are always here for you~」のファイナル公演を開催した。

【写真を見る】抱擁する青木千春と浦谷はるな

11月23日は“B@NDOLL”(バンドール)のバンド伴奏、11月24日はオケ伴奏によるそれぞれ2回公演で、11月24日は、これまでの持ち曲すべてを2つのステージに分けて披露するという、超大盛のプログラムとなった。

二人は、11月5日にリリースされたラスト・コンピレーション・アルバム『@LBUM ~Selection 2014-2019~』と同じ純白のドレスを着て登場した。

浦谷がこれまで恐らく数百回続けてきた「CANDY LOVE」恒例のコール&レスポンスも、今回で本当に最後。

“ほわどる、ファミリー、いつまでも、大好き!”というフレーズを、ファンと掛け合った。

レコーディングではとにかくけだるく、大人っぽく歌ったという「あなただけ今晩は」も、この日はいつにも増して濃厚だ。

ここまでレイジーになれるのかと驚かされるほどの浦谷の歌声、持ち前のかわいらしい声質にウイスパー成分を加味して悩殺にかかる青木の歌声、それらがソロになったりアンサンブルになったりしながら、聴き手の耳を潤した。

かと思えば二人が“恋のライバル”に扮(ふん)する「GAME」ではひたすら歯切れよく、切れのいいダンスも含めて、目の覚めるようなパフォーマンス。

前日のバンド・ライブには登場しなかった手書きのラブレターも、しっかりファンに手渡された。

昼の部が終了し、ハイタッチでファンを見送った後、60数分で夜の部が始まった。いよいよ、これがラスト・セットだ。

昼2時開始のステージとはまったくダブらない計29曲。

同じように初期と近年のナンバーをバランスよく、いくつかセクションを組みながら送り届けた。

「恋なのかな?」では、ハート型の紙が天井から降り(一部はサイン入り)、それがメンバーとファンの作る“指ハート”と快い風景を描いた。

本編ラストは、初期のバラード「ありがとう。」。これまでのワンマンライブでも、ここぞという時に歌われてきたが、今回はどうしても“さよなら”“またね”的ニュアンスがくっついてきてしまう。客席からは、すすり泣きも聴こえた。

アンコールは手拍子ではなく、ファンの歌う「ありがとう。」のサビによって発動された。

全員が歌っていたのではないか。最初こそ若干の乱れがみられたものの、次第に呼吸が合い、太い一つの声となっていく。数分過ぎたころ、WHY@DOLLが再登場し、彼らと“合唱”した。

そして本当に最後の曲は、やはり「ケ・セラ・セラ」。ファンはひまわり、クローバー、すみれなど、これまでのWHY@DOLL楽曲に出てきた花をかたどったオブジェをかかげ、途中、テープが客席に向かって盛大に噴き出した。

MCでは「WHY@DOLLにいたから、皆さんに出会うことができた。WHY@DOLLでいることができて幸せでした」

「私たちが活動を終了しても、音楽は残ります。これからもWHY@DOLLの音楽を聴いて、元気になってもらえたらうれしいです」

「時間を巻き戻せたらいいのに」

「上京してから一緒に住んで、一緒に活動して、ほとんど二人一緒でした。活動を終了しても、私たちは会います。ぜひファンの皆さんも、ばらばらにならずに、交流し続けてください」

などの言葉が飛び出していた。

(ザテレビジョン・テキスト=原田和典)

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