田中れいなのLoVendoЯ活動休止。名曲は数多く「7年間ありがとう」の声

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田中れいなのLoVendoЯ活動休止。名曲は数多く「7年間ありがとう」の声

モーニング娘。OG・田中れいながリーダーを務めるガールズユニット・LoVendoЯ(ラベンダー)が、7月末日をもって活動を休止することが発表された。また、これに伴い、メンバーの宮澤茉凜は所属事務所との専属マネジメント契約を終了。7月30日(火)に宮澤のラストライブが開催される。

【写真を見る】田中れいなは事務所HP及び自身のブログで、宮澤茉凜とも相談した上で「それぞれ新しい道に進むことを決めました」と、LoVendoЯ活動休止に至った経緯をつづった

所属事務所のアップフロントクリエイトは、「個々の活動でチャレンジしてみたいという本人達の意向を受け、活動休止ということになりました」と、公式サイト上で今回の決定理由を報告。田中と宮澤は支えてくれたファンへの感謝と共に、新しい道に進む気持ちをつづり、SNSなどでは「7年間の活動ありがとう」など2人への感謝のコメントが寄せられている。

LoVendoЯは、モーニング娘。を卒業した田中をリーダーに、オーディションで選ばれた岡田万里奈(Vo.)、魚住有希(Gt.)、宮澤(Gt.)で2012年に結成。ダブルボーカル、ツインギターの体制で2013年から活動をスタートさせ、2015年にメジャーデビュー。同年、「第48回日本有線大賞」(TBS系)で新人賞を受賞したが、2016年に魚住が卒業。今年(2019年)3月には岡田が卒業をしていた。

■ 「誰か一人のせいではない」と語った岡田

LoVendoЯは2017年11月以降、それぞれのソロ活動をメインにし、実質、活動休止状態になっていた。長くファンをモヤモヤさせていただけに、今回の正式発表は残念ではあるが、すっきりしたというファンも少なくないだろう。

元々LoVendoЯは、モーニング娘。卒業と共に芸能界を引退するという気持ちを固めていた田中れいなを引き止めるために、つんく♂が提案した音楽活動である。田中の稀有な歌手としての才能を惜しんだためだ。公式な発表ではないが、後に田中がインタビューなどでつんく♂とのやりとりを明かしており、彼女のファン、ハロー!プロジェクトのファンには広く知られていることだ。こうした経緯もあり、田中はファンが不満事を持つたびに何かと矢面に立たされてきた。

田中の女優活動が増えていったのは事実だが、LoVendoЯの活動が止まったのはそれ以前。岡田万里奈は自身の卒業ライブでLoVendoЯが再始動できずにいることを、「誰か一人のせいではない」と語っている。

LoVendoЯよりも、ギタリスト、音楽家としての自由な活動を求めた魚住有希。音楽活動を模索しながらも、大好きな釣りを次の活動に選んだ岡田万里奈の決断。彼女のメッセージを飲み込めたファンもいるだろうし、それでも“誰か”を田中と思ったファンもいるかもしれない。

その視点はLoVendoЯをどう見てきたかによるが、一つ主観で述べるなら、変化と成長の中、20代半ばの大人が新しい夢を追い掛けたいと道を分かつのは珍しくなく、きっかけは田中のために結成されたグループだとしても、彼女に責任をかぶせる時期はとうに終わっていたはずだ。

■ 名曲ぞろいのLoVendoЯ楽曲

結成初期のフォークロック。ハードなサウンドを強めていった2年目。ポップな曲とダンスパフォーマンスを取り入れていった3年目。オケも入れ、自由なサウンドで弾けた4年目から5年目。メンバーの成長が楽曲の質を上げ、数々の名曲を作り上げてきた。魚住有希はコンポ―サーとしての実力を早くから発揮し、ハロー!プロジェクトに曲提供を行うまでに。岡田万里奈、宮澤茉凜も良曲を書き、田中れいなは作詞に加え、アレンジの才能を光らせもした。

惜しむらくは、その名曲の多くが未音源化であることだ。結成当初からLoVendoЯの兄貴的存在となり支えてきた中島卓偉の提供曲、メンバー自身の作詞作曲のオリジナル曲が埋もれた名曲となってしまっている。これらはライブ音源からでも形にしてほしいところであり、田中のソロ活動でも歌いつないでいってほしいとも思う。なお、結成当初、バンドサウンドの勉強のためにと用意された70年代フォークソングのロックアレンジのカバー曲は、その方向性にファンから疑問の声が上がることがあったものの、アレンジの完成度は素晴らしいものだった。

いきなりのプロ活動、モーニング娘。でエースを張っていた田中への気後れも大きかったであろう岡田、魚住、宮澤の頑張り。自分からはなかなか口にせず、3人から語られることが多かった田中の陰ながらのサポート。

田中自身はモーニング娘。時代からの環境の変化、経験のないバントセットに戸惑うことが多かったと明かしているが、3人と打ち解け、ステージングにメンバー意見が取り入れられるようになってからは、「LoVendoЯでの音楽活動が楽しい」と、生き生きした笑顔で答えるようになっていた。

言葉遊びと取られるかもしれないが、「解散」ではなく「休止」で発表されたことには意味があると思いたい。願わくば何年後かであっても、再び4人がステージに並ぶ姿を見たいものだ。

ソロ公演を重ねている田中はもちろん、宮澤も「何処かのライブハウスできっとギターを弾いています」と音楽活動は継続する旨をツイッターに投稿。2019年7月30日(火)、東京・渋谷TAKE OFF 7にて、宮澤のLoVendoЯとしてのラストライブ「全ての人に感謝を込めて」が開催される。(ザテレビジョン・文:鈴木康道)

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