若手ブランド「ネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATiENTS)」は、アイドル/音楽プロデューサーの渡辺淳之介が手掛けている。ファッションデザイナーとしての顔も持つ渡辺にブランドや自身のルーツについて訊いた。
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ルーツは裏原文化2度の解散を乗り越えた話題に事欠かない過激派アイドル「BiS」(ビス)や「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で取り上げられ人気沸騰中のグループ「BiSH」(ビッシュ)などを手掛けるアイドル/音楽プロデューサーの渡辺淳之介は、ファッションデザイナーとしても活動する。
渡辺のブランド「ネグレクトアダルトペイシェンツ」は、立ち上げ当初の19年春夏コレクションから3シーズンにわたり東京ファッションウィークでショウをおこなっており、アイドルプロデューサーが手掛けるストリートウェアとして注目されてきた。
渋谷・道玄坂のホテル街のど真ん中の「ネグレクトアダルトペイシェンツ」の店舗「MULTiPLE MANiACS」で、デザインのルーツやブランドについて渡辺に話を聞いた。
まずは、ブランド立ち上げの何年も前から作り続けているアイドルのマーチャンダイジングについて。
「僕がアイドルのプロデュースを始めた10 年くらい前は、アーティストのマーチャンダイジングは本当にダサいものばかりでした。とくにアイドルのものとなると、ピンク色とかファンの人たちが普段着ないようなものが多かった。僕はTシャツとかパーカーを普段から着てほしいなという思いがあったので、シンプルなデザインにしてカラーは黒に統一しました」
渡辺が初期にデザインしたブラックのボディに”IDOL”とホワイトでプリントされたTシャツ、通称“IDOL T”は街中や音楽イベントで見かけることも少なくない。また、シュプリーム風のボックスロゴと「BiS」や「BiSH」などのグループ名を組み合わせた“BiSupreme”や“BiSHupreme”ロゴのTシャツなどもあった。
「僕は1984年生まれの35歳。中高生の頃にベイシングエイプやアンダーカバーが駆け上がっていくのを目の当たりにしているので、裏原やストリートファッションには大きな影響を受けています」
2015年、渡辺は憧れだった「ア ベイシング エイプ」のNIGOと共同で “NOT IDOL”をテーマに掲げる音楽グループ「BILLIE IDLE」(ビリーアイドル)をプロデュースした。
「NIGOさんがたまたま『BiS』をネットで見て、興味を持っていただいたところからプロジェクトがはじまりました。学生のころに見て、感じてきたカルチャーを仕事でアウトプットできるようになって、それをNIGOさんに気に入ってもらえるのはとても嬉しかった。僕がやってきたことは間違いなかったんだな、と思いました」
BiSHやBiSを手掛けるプロデューサー・渡辺淳之介が語るファッションとカルチャーとは?
引用元:GQ JAPAN
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