花の2区に東洋大は相沢、東海大は塩沢、青学大は岸本 箱根駅伝区間登録

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引用元:スポーツ報知
花の2区に東洋大は相沢、東海大は塩沢、青学大は岸本 箱根駅伝区間登録

 第96回箱根駅伝(2020年1月2、3日)を主催する関東学生陸上競技連盟は29日、出場21チームの10区間と補欠6人の選手登録を発表した。

 前回、悲願の初優勝を果たした東海大は「花の2区」と呼ばれるエース区間に塩沢稀夕(3年)を登録。前回、8区で22年ぶりの区間新記録をマークして金栗四三杯(MVP)を獲得した小松陽平(4年)、最終10区で歓喜のゴールテープを切った郡司陽大(4年)が2年連続で同じ区間に入り、勝負をかける。主将の館沢亨次(4年)は補欠登録。当日変更で前回2位になった4区、あるいは、3年連続で6区を担いながら登録メンバーから外れた中島怜利(4年)に代わり、箱根の山を下ることもありそうだ。

 前回2位で王座奪回を目指す青学大は、2区にルーキー岸本大紀を大抜てきした。「一色恭志(現GMOアスリーツ)のような選手になれる逸材」と原晋監督(52)は、青学大の黄金期を築いた大エースの名前を挙げて期待を寄せた。前々回、前回と5区を走った主力の竹石尚人(4年)が左足痛のため、メンバー外。代わりに2年生エースの飯田貴之が天下の険に挑む。主将の鈴木塁人(4年)は3区登録。昨季、3大駅伝すべて区間賞の吉田圭太(3年)は補欠登録。1区か4区に投入されることが確実だ。

 前回3位の東洋大は学生NO1ランナーの相沢晃(4年)が2年ぶり2度目の2区に挑む。前回、順大の塩尻和也(現富士通)が記録した日本人最高記録(1時間6分45秒)、さらには2009年に山梨学院大のメクボ・モグスがマークした区間記録(1時間6分4秒)の更新を狙う。学生3大駅伝で直近の4大会連続で区間賞を獲得。しかも、直近3大会では連続区間新記録と“無双”の強さを誇る。卒業後、名門の旭化成に進む相沢が大学4年間の集大成として、1999年の順大・三代直樹以来、21年ぶりの2区日本人選手区間記録保持者を目指す。2年連続1区区間賞の西山和弥(3年)、前回6区3位の今西駿介(4年)は順当に得意区間に入った。5区の宮下隼人(2年)らの踏ん張り次第では6年ぶり5度目の優勝が見えてくる。

 前回4位の駒大は、前回2区9位の山下一貴(4年)、同5区5位の伊藤颯汰(3年)、同6区6位の中村大成(4年)が順当に実績ある区間に登録された。スーパールーキーの田沢廉は補欠登録。3区、あるいは4区で12年ぶり優勝への切り札として期待される。

 今季の学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月14日、島根・出雲市)で、初タイトルを獲得して勢いに乗る国学院大は万全の区間登録。前回5区区間賞の浦野雄平(4年)、出雲優勝の立役者の土方英和主将(4年)のダブルエースは、それぞれ2区と5区と重要区間に入った。補欠の藤木宏太(2年)も前回と同じく1区の起用が濃厚。初の往路優勝を果たす可能性は十分にある。元「乃木坂46」の衛藤美彩(26)の弟のイケメンランナー木付琳(きつき・りん、2年)は7区に登録。今季、急成長したイケメンランナー木付の学生3大駅伝デビュー戦が注目される。

 東海大、青学大、東洋大、駒大、国学院の「5強」と遜色ない実力を持つ前回5位の帝京大も盤石の区間登録。前回3区3位の遠藤大地(2年)が2年連続で同区間を走る。前回10区区間賞の星岳(3年)が2区で踏ん張り、レースの流れに乗れば、中盤から終盤にかけて優勝争いに加わることもありそうだ。

 予選会をトップ通過し、初のシード権(10位以内)獲得を狙う東京国際大はエースの伊藤達彦(4年)が3年連続で2区を担う。ケニア人留学生のイエゴン・ヴィンセント、ルカ・ムセンビ(ともに1年)のいずれかが1区、または3区に投入される見込み。序盤、存在感を発揮することになりそうだ。

 1920年に行われた第1回箱根駅伝を制した東京高等師範学校の流れをくむ国立の筑波大は予選会を6位で突破し、100周年の節目の大会に26年ぶりに復帰。6年制の医学群(他校では医学部)で学ぶ5年生の川瀬宙夢(24)は補欠登録。当日変更で7区、9区、10区のいずれかに出場することが見込まれている。

 東京国際大、創価大は2人の外国人留学生が登録メンバー入り。大会ルールで外国人留学生は登録が2人以内、出走が1人とされている。

 予選会で敗退した大学の選手で編成され、オープン参加する関東学生連合は、東大の文部両道ランナー阿部飛雄馬(4年)が10区に登録された。名作野球漫画「巨人の星」の主人公、星飛雄馬と同じ名前は、1980年夏の甲子園に山形南の一員としてベンチ入りした父・孝さんが命名。「実家に全巻あります。小学生の頃、ここから名付けられたのか、と思った。でも、父に野球をやれ、と言われたことはないですね」と笑顔で話す。公式アンケートに「人に夢を与える自分なりの『箱根への道』を! 東大と学生連合を箱根の歴史に刻み込む」と熱い抱負を書き込んだ男は、新春の大舞台に向けて、目にメラメラと炎を燃やしている。

 箱根駅伝は12月10日に16人を選手登録。同29日に1区~10区と補欠6人を登録する。往路(1月2日)、復路(1月3日)ともにスタート(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能。ただ、変更は区間登録選手と補欠登録選手の交代だけで区間登録選手同士の変更はできない。交代は往路、復路合わせて4人まで。主力選手を補欠登録し、勝負区間に投入するなどの戦術的な理由による変更が可能なため、各校の駆け引きや当日変更のドラマも箱根駅伝の見所のひとつとなっている。 報知新聞社

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