「またみんなで集まれればいいな」 アイドルグループ「アンジュルム」を卒業して8カ月、和田彩花のソロ活動の現在地

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引用元:DANRO
「またみんなで集まれればいいな」 アイドルグループ「アンジュルム」を卒業して8カ月、和田彩花のソロ活動の現在地

アイドルグループ「アンジュルム」を2019年6月に卒業した和田彩花さん(25)。09年に前身の「スマイレージ」が誕生したときからのメンバーで、卒業までの約10年間、リーダーを務めました。卒業後はソロで活動し、今月24日からは自身初のソロライブツアーがスタートします。

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一方で、ふとしたきっかけで興味を持つようになった美術の探求にも力を入れており、大学院で研究を深めてきました。ソロになって8カ月経った現在の心境と、ツアーにかける意気込み、今のアンジュルムへの思いなどを聞きました。(上山崎雅泰)

ソロになり「自分を立たせる」

――ソロになって、グループで活動していた時との違いを感じますか。

和田:ソロだと、自分がいないと成り立ちません。だからこそ、臆することなく「自分を立たせる」必要があります。それができるのは大きいんじゃないかな。好きなものがハッキリしてるし、むしろ、みんなに合わせることは結構得意じゃないから(笑)。

――それでも、グループで長年活動されていました。

和田:でも、入ったきっかけは自分自身の意志じゃないです。物心つく前から入って、色んな考え方を吸収していくけど、それって自分の意志とは関係なくて。もちろん、その中でできることはあるけど、自分でやりたいことや「自分はこうだ」というのができてからは、ちょっと抑圧って感じてしまうこともあります。合わせることは、意識的にしていかないとできないタイプです。それでもグループが成り立っていたのは、メンバーのみんながいたからこそです。 「またみんなで集まれればいいな」 アイドルグループ「アンジュルム」を卒業して8カ月、和田彩花のソロ活動の現在地 「画家が残した色とか、画家ごとの感覚によって配置も違ってきます」(撮影・斎藤大輔)

大好きな美術を学び「現実」に目が向くように

――「自分はこうだ」といった自意識が芽生えたのは「美術」がきっかけだったそうですね。

和田:美術を勉強するため、大学に行ったことが大きかったです。「印象派の父」と呼ばれるエドゥアール・マネが好きなんです。

――そもそも、美術に興味を持ったきっかけは?

和田:東京駅に貼ってあった展覧会のポスターです。2010年春のことです。ある日、レッスンの時間を間違えてしまって、早く駅に着いたから、マネの展覧会を見に行きました。自分で行きたいというよりも、偶然という感じです。でも実物の絵を見て、心打たれました。

マネは美術界で近代を切り開いていった画家です。マネを通じて近代について調べていくと、現在につながる動きを確認することができます。さらに、マネがやったことって、自分の身近なテーマにもつながっていくことに気付きました。

ーーどういうことですか?

和田:少し説明させて下さい。マネの少し前の画家、クールベは「現実」にすごく目を向けました。それまで絵画は「理想」を実現するための世界でしたが、「現実」という視点を入れました。マネは、もっともっと身近な、目にするものを絵画に描いていくことを実践したんです。

さらに、絵画は何を描くかという主題と、何で描くかという二つから出来ています。絵の具のゴツゴツした感じや、筆の跡といった造形につながるところです。そのバランスが時代によって少しずつ変わってきた。それを知ることがすごく楽しいです。

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