オメガパフューム連覇「すごい手応え」/東京大賞典

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引用元:日刊スポーツ
オメガパフューム連覇「すごい手応え」/東京大賞典

<東京大賞典>◇29日=大井◇G1◇ダート2000メートル◇3歳上◇出走13頭

2番人気オメガパフューム(牡4、安田翔)が史上4頭目の連覇を飾った。昨年も鞍上を務めたM・デムーロ騎手(40)と中団から3角まくりを決めた。勝ち時計は2分4秒9。G1は今春の帝王賞に続く3勝目。今後も2000メートル以上の距離を中心にローテが組まれる。

【写真】18年12月、東京大賞典を制したオメガパヒュームとM・デムーロ騎手

会心の飛行機ポーズが出た。大歓声に負けじと、オメガパフュームが蹄音を響かせる。3角まくりの直線先頭。内から迫るノンコノユメ、大井の生え抜き外モジアナフレイバーにM・デムーロ騎手がムチ連打で応戦した。2頭を完全に振り切ると、思わず両手を水平にするガッツポーズだ。鞍上は「すばらしい。3、4角がすごい手応えで負けないと思った。連覇のプレッシャーはあったけど、勝てて良かった」と言った。西日に見守られ、芦毛の王者が再び頂点に立った。

史上4頭目となる連覇への道のりは、一本橋を歩む賭けだった。鼻差2着に敗れた2走前JBCクラシック後、前走チャンピオンズCは心身ともにピークを迎えていた。だが、結果は6着。瞬発力勝負に対応できず、馬が集中力を失いかけた。安田翔師は「いちかばちか、賭けに出ないと勝ち負けになるメンバーじゃないので」と振り返る。1週前追い切りで初めてポリトラックに入り、スピード調教を課して精神面に活を入れた。「馬を怒らせました。これで負けたらよっぽど強い馬がいるということ」。仕上がりは文句なし。燃えさかる闘争心とともに輝きを取り戻した。

陣営会心の出来に、鞍上もこん身の騎乗で応えた。大舞台常連のM・デムーロ騎手が今秋はG1未勝利。薄らぐ存在感を勝利で示した。M・デムーロ騎手は「JBCクラシックのリベンジができて良かった。この冬はうまくいっていなかったから。温かいお客さんの前で勝つことができてうれしい。愛してる!」と声を張った。年明けから2カ月ほど拠点を栗東から美浦に移し、心機一転を図る。暮れの大一番制覇が再出発の点火剤となる。

ダート馬では小柄な部類。安田翔師は「距離があった方が展開に左右されず、心肺機能の高さが発揮できる。我慢して、よく盛り返してくれました」と勝者をたたえた。今後は馬の様子を見て、次走が決まる。オリンピック(五輪)イヤーは脂が乗ってくる5歳。中距離路線でさらなる活躍が期待される。【松田直樹】

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