この「ベストヒット23区」も順調に13区目まで来ました。今回は江東区。江東区というと、一般的にはやはり、東京湾に突き出た埋め立て地のイメージが強いのではないでしょうか。
【画像】デビュー45周年 今も変わらぬ「岩崎宏美」の姿を確認する
豊洲、お台場、夢の島、有明テニスの森、若洲海浜公園、海の森公園……。そして、江東区の地図を見ていると、私(53歳)の世代の頭の中によぎるのです。ある死語が。
――「ウオーターフロント」。
1980年代後半の大流行語にして、今やほぼ完全に死語。海っぺり、港っぺりを「ウオーターフロント」と言い換えると、何だかおしゃれに聞こえたのも、バブル狂乱時代の東京ならではの現象でした。
同時に思い出すのは、そのウオーターフロントで見たライブです。今回はまず、バブル期に東京湾岸に林立した「ウオーターフロント系コンサート会場」を振り返ってみたいと思います。 かつて「MZA有明」と「ディファ有明」があった場所。2019年5月時点の様子(画像:(C)Google)
「MZA有明」を覚えていますか?まず、その威容で一時期、江東区のおしゃれスポットとなったのが「MZA有明」(えむざ・ありあけ)です。正確には、複合施設MZA有明の中の「サウンドコロシアム MZA」がライブハウスの名前。
調べてみると1988(昭和63)年から1991(平成3)年まで営業していた模様。バブルと同時に散ったわけですね。その後「ディファ有明」という格闘技会場になるも、2018年に営業終了。 R.E.M.が1983年に発表したデビューフルアルバム「マーマー」のジャケット(画像:ユニバーサル ミュージック)
R.E.M.のライブを見たものの……MZA有明に、私は一度だけ足を運んでいます。見たのは、アメリカのロックバンド「R.E.M.(アール・イー・エム)」。当時「カレッジチャートの雄」と言われたバンド。
「カレッジチャート」とは、当時全米に広がっていた「カレッジラジオ」のオンエアを集計したヒットチャートのことで、そのチャートで支持されたのがR.E.M.だったのです。
こちらも検索してみると、1989(平成元)年の1月28日と29日にMZA有明でライブを開催していました。いずれかの日に行ったということでしょう。
何となく記憶が曖昧なのは、チケットを自腹で買ったわけではなく、私が当時アルバイトしていたラジオ局の人からタダでもらったという、意識の低い状態で見に行ったから。
確か、ゆったりとした2階席から見た記憶があります。つまらなそうな表情の「ギョーカイ人」に囲まれて、上から眺めるよく知らないR.E.M.の演奏。ファンの人には怒られそうですね。時効ですので許してください。
岩崎宏美『思秋期』――深川の歌姫による物憂げかつ朗々とした歌声 江東区【ベストヒット23区】【アイドル総合】
引用元:アーバン ライフ メトロ
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