中国共青団 新型肺炎の緊張緩和でネットアイドル作って大炎上【アイドル総合】

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中国共青団 新型肺炎の緊張緩和でネットアイドル作って大炎上

 中国共産党の若手幹部養成機関である中国共産主義青年団(共青団)は中国国内で蔓延する新型コロナウイルスによる肺炎の犠牲者が増えるなかで、悲観的な社会の雰囲気を変えようと、男女2人組のバーチャルアイドルを作り出し、ネット上で発表したところ、「そんな暇があるなら、武漢に義捐金を送るなどの支援活動を強化しろ」などの批判が殺到し、大炎上。予想外の結果を招いてしまい、創作したアイドルそのものを削除していたことが明らかになった。 報道機関などを管轄する中国共産党宣伝部は党内の各機関に対して、新型肺炎の影響で外出を控える市民が多くいることから、インターネットでの宣伝を強化し、少しでも和やかな雰囲気づくりをするよう求めた。だが、そのような見え透いた宣伝工作が国民から総スカンを食った形だ。 この2人組のアイドルは中国の伝統的衣装を身にまとったアニメ風キャラクターで、男は「紅旗漫」、女は「江山嬌」。この「紅旗」は共産党のシンボルであり、「江山」は中国の国土そのものを現している。新型ウイルス感染が拡大するなかで、国内の閉塞的な雰囲気を打開するために発表されたとみられる。 しかし、これが発表されるや、「アイドルを育成している余裕があるのなら、(感染の震源地となった)武漢市への援助に資金を使うべきだ」「あなたがたは気は確かか。このようなキャラクターで愛国心を煽ろうなどというのは最悪のアイデアだ。私が払っている共青団の会費をこのようなくだらない愚かな試みに使うなんて。もう会費を払わない」などの批判的コメントがSNSに数多く寄せられ、批判に数千件の「いいね」が付いた。 ネット上では当初、批判的なコメントは削除されていたが、発表当日中に2人のアイドルキャラクター自体が削除された。 党宣伝部は世論誘導について、各機関に対して「一方有難、八方支援(どこかに困難があれば四方八方から支援する)という愛の精神」や「英雄人物、英雄都市」などのテーマで「感動的な物語」を書くべきで、「ネガティブな世論を打ちくだき、ポジティブな宣伝で今回の『疫病戦争』に臨むべきだ」と指示を出している。 その一方で、党宣伝部が新型肺炎についての外国メディアの報道に神経質になっており、取り締まりを強化。米経済紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が中国当局の新型肺炎への対応を批判する記事「中国は真のアジアの病人」を発表すると、中国政府は今月19日、同紙の中国駐在記者3人の記者証を取り消し、国外退去処分を下すなど厳しい姿勢で臨んでいる。

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