【東京大賞典】オメガパフューム、史上4頭目の連覇!

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【東京大賞典】オメガパフューム、史上4頭目の連覇!

 今年のダート競馬の総決算、GI東京大賞典が29日、大井競馬場で13頭によって争われ、中団を進んだ2番人気のオメガパフュームが直線で外から力強く伸びて、連覇を達成した。ミルコ・デムーロ騎手(40)=栗・フリー、安田翔伍調教師(37)=栗東=も昨年に次ぐ勝利。大井所属のノンコノユメ、モジアナフレイバーが2、3着に健闘し、1番人気ゴールドドリームは4着だった。

 “大井の帝王”を襲名だ! オメガパフュームが史上4頭目の東京大賞典連覇を達成し、今年の帝王賞と合わせて大井でGI全3勝の活躍。M・デムーロ騎手は喜びをあらわにした。

 「先頭に立ってからフワッとしたけど、後ろから馬が来たらまた頑張ってくれました。連覇のプレッシャーがあったのでとてもうれしいです」

 スタートを決めていつもより前めの位置で進み、残り1ハロン手前で先行勢をかわして早々と先頭へ。内からノンコノユメが猛追してくると、再び闘志を振り絞って連覇のゴールへ飛び込んだ。

 ジョッキーにとっては苦難の一年だった。JRA91勝は2015年の通年免許取得後で最少。GIも5月のNHKマイルC(アドマイヤマーズ)、オークス(ラヴズオンリーユー)を最後に勝っておらず、忘れかけていた味は格別だ。「この冬はそんなにうまくいかなかったけど、(一年の)最後にGIを勝ててうれしい。最高です。愛してます!」。両手でハートマークを作り声援に応えた。

 安田翔調教師は厩舎の初勝利もこの馬で「足を向けて寝られません」と笑顔。中間の雰囲気に物足りなさを感じたため、1週前にPコースで6ハロンからの追い切りを敢行したのが吉と出た。

 「2000メートル以上あった方が展開に左右されずに自分から動けそう」と師は続け、国内外を問わず長めの距離のレースをターゲットにしていく考えを示した。もちろん、来年は史上初の大賞典3連覇も視野に入ってくるはずだ。(漆山貴禎)

★56億円超売り上げレコード

 今年の東京大賞典の売り上げ56億627万5000円は前年比121・0%で、地方競馬1レースの売り上げレコードとなった。従来は昨年のこのレースで記録した約46億円。また東京大賞典当日の大井競馬の売り上げ92億5853万8550円も同116・5%で、地方競馬1日の売り上げレコード。入場人員4万7614人も同121・1%と大盛況だった。

■オメガパフューム

 父スウェプトオーヴァーボード、母オメガフレグランス、母の父ゴールドアリュール。芦毛の牡4歳。栗東・安田翔伍厩舎所属。北海道千歳市社台ファームの生産馬で、馬主は原禮子氏。戦績15戦7勝(うち地方5戦3勝)。獲得賞金3億8941万7000円(うち地方2億6375万円)。重賞は2018年GIIIシリウスS、GI東京大賞典、19年GI帝王賞に次ぐ4勝目。東京大賞典は安田翔伍調教師、ミルコ・デムーロ騎手ともに昨年のオメガパフュームに次ぐ2勝目。馬名は「冠名+香水」。

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