黄金世代・淺井咲希が教える「アゴ高バンカー」攻略法。“砂イチ”とるにはどうしたらいい？

アゴの高いバンカーは脱出するだけでも一苦労。だが、ツアープロともなれば出すだけでなく寄せる技まで持っている。ツアー1勝の黄金世代・淺井咲希にアゴ高バンカーから出すだけでなく寄せる技を教えてもらった。

淺井咲希のドライバー連続写真(2019年ダイキンオーキッド) ピンまで15～20ヤードのアゴ高バンカーからのアプローチに挑む淺井咲希。アゴの高さは淺井の身長151センチより高い

よりスピンを効かせるためにヘッドの落としどころを変えている

人の背丈くらいの高さがあり、難易度の高いアゴ高バンカー。とりあえず脱出できれば御の字で、プラスで寄せまで考える余裕はアベレージゴルファーにはない。だが、プロの場合こんな状況でも「寄せる」ことを考える。 淺井咲希のピンまで15～20ヤードのアゴ高バンカーからのアプローチのアドレス。体重配分はほぼ5：5。クラブを短く握り、フェースはしっかり開いている 「まず左足の前くらいにボールを置きます。クラブは短めに握って、フェースをしっかり開く。体重配分は5：5の意識です」（淺井、以下同） ハンドダウンの構え（左）とハンドアップの構え（右）。左のような構えで打つと、バウンスが跳ねてかえって飛び過ぎてしまう可能性がある よりスピンをかけるためのワンポイントは「少しハンドアップにすること」だという。

「できるだけ刃を鋭角に入れていきたいのと、ハンドダウンにし過ぎるとバウンスが跳ねて飛び過ぎてしまうので、若干（手元を）上げ気味にします」

ヘッドの落としどころも、よりスピンを効かせるために通常のバンカーショットと変えているそうだ。

「普通のバンカーだったら、（ボールの）10センチ弱くらい手前からクラブを入れていきます。でも、（高さ・飛距離・スピンが欲しいこの状況では）カツカツにボールの際を狙っていきます。そのぶんスピンが効くので」

具体的には2、3センチくらい手前。雨が降った翌日など、普段よりもバンカーが硬い場合はさらに鋭角に狙っていくのが良いそうだ。

もちろん、技術的な難易度は高め。でも、ここ一番どうしても寄せたい状況で、ぜひ思い出したいテクニックと言えそうだ。

アゴ高バンカーからは、フェースを開いて短く握り、ハンドアップに構えてボールギリギリを狙って打つ。これを覚えておこう。

協力/きみさらずゴルフリンクス