センバツは中止でいいのか? 元甲子園のアイドルと考える出場予定校の救済案【アイドル総合】

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センバツは中止でいいのか? 元甲子園のアイドルと考える出場予定校の救済案

 【球界ここだけの話】新型コロナウイルスの感染拡大によりセンバツ中止が決定した11日。ソフトバンクとのオープン戦後に報道陣から第一報を聞いた巨人・元木大介ヘッドコーチ(48)は「そうなの? あぁ…球児がかわいそうだね」と絶句した。本当に無念といった表情だった。

 元木ヘッドは大阪・上宮高時代、甲子園に3度出場。うち2度がセンバツだから、高校3年間で2度しかないセンバツの出場機会をどちらもつかんだことになる。3年時の1989年春には決勝に進出。延長十回に2-1と勝ち越しながらその裏に2点を奪われ、愛知・東邦高に優勝を許した。超高校級のスラッガーとしてならし、後に巨人入りする遊撃手はグラウンドで号泣。その試合は今でも名勝負として語り継がれている。

 「自分の野球人生の中でもかなりの力をくれた場所」という夢の舞台。そこに立った者にしか分からないことがある。だからこそ、元木ヘッドは「どうにか違った形で出してあげたいよね。夏が終わってからでも」と言葉をつないだ。

 実現の可能性は低いことを承知で「元木案」を具体的に考えてみよう。予定通りなら夏の大会は8月25日までで、甲子園が空いている31日までは6日間ある。仮にセンバツに出場予定だった32校が1回戦だけでも戦えるようにすれば、行われるのは全16試合だから、1日4試合なら4日間で消化できる計算になる。

 残りのベスト16から決勝までの15試合は、9、10月の甲子園が空いている週末を利用して行ってもいいかもしれない。仮に阪神戦が予定されていたとしても、ナイターなら午前中に行うことも不可能ではないだろう。現に神宮球場では大学野球とプロ野球の計3試合を行うことも珍しくない。

 もちろん、雨天による順延や費用は課題。“オープン戦”扱いだから記録にも残らない。そもそもプロ野球の日程すら不透明な状況で、コロナ禍が終息している保証もない。それでも、実現すれば甲子園に立ったというかけがえのない経験は財産として残る。「何か違った形で大会をやってほしい」というのは、元木ヘッドだけでなく、野球に関わるすべての人の願いではないだろうか。(伊藤昇)

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