TKO木下隆行、ブルゾンちえみ、岡田結実…独立で迎える新たな試練【アイドル総合】

[AdSense2]

TKO木下隆行、ブルゾンちえみ、岡田結実…独立で迎える新たな試練

【芸能界クロスロード】

 3月は卒業の季節――。芸能界も卒業のように事務所退所者が相次いでいる。卒業は新たなステージへの旅立ち。前途洋々なはずだが、先行き不透明な退所者もいる。

 お笑いコンビTKOの木下隆行(48)は「会社や芸人仲間に迷惑をかけた」と申し出て「松竹芸能」を自主退所したが、「素行問題」で解雇との見方がされている。フリーの芸人で再出発になりそうだが、「名前だけで仕事を取れる芸人ではない」と、厳しい現実が待ち受けている。

 最近、退所者が目立つ事務所「オスカー」も昨年末の忽那汐里(27)に続き岡田結実(19)も退所する。理由は「仕事に対する方向性の違い」という。バラエティー中心の仕事ではなく女優業を優先したい岡田の決断だが、その背景にあるのが近年の若手女優の活躍。特にNHK「朝ドラ」は若手女優の登竜門的なドラマとして位置づけられている。

「主役に限らず役にハマった演技力で評価される。視聴率が高いことで人気は広がりステップアップできる。本人も事務所も一体となり朝ドラを目指している」(芸能関係者)

 朝ドラ出演の結果は歴然と現れる。前回の「なつぞら」で強いインパクトを与えたのが主人公の妹役を好演した清原果耶。岡田より2歳年下ながら、中学から女優活動を始め高校卒業の今春から本格的に女優活動。すでに主演も含め年内に3本の映画に出演予定。大物感漂う女優と評されている。

 一方、岡田はジュニアからモデルとしてデビュー。健康的で明るいキャラとタレントの岡田圭右の娘の肩書もあり人気と知名度を上げた。世間に認知されたところで女優業に進出。深夜ドラマなどから活路を求めたが、続々現れる若手女優に押され気味だった。

「モデルから入った女優は役がハマるなどしないとすぐに頭角を表すのは難しい。それほど若手女優は主役、脇役問わず人材豊富」(テレビ関係者)

 女優に専念できる環境を選び独立を選択した岡田だが、先行きは未知数。指針となるのが元AKB48の大島優子。大島もアイドル卒業後、女優に専念するも伸び悩んでいた。海外留学を経て復帰してようやく女優として一皮剥けた。放送中の朝ドラ「スカーレット」でも好演。ようやく女優として認められる存在になった。

 ブルゾンちえみ(29)も「環境問題などの関心を高める」という目的で退所。近くヨーロッパ各国に留学するというが、「タレントとしての限界を感じたのでは」という見方もされている。キャリアウーマンキャラを売りに一世を風靡。日本テレビの“24時間マラソン”をきっかけに数々のバラエティーに出演したが、女芸人の世界も吉本を中心に層は厚い。“ハリセンボン”の近藤春菜や友近といった舞台で鍛えた人が揃う。ドラマや舞台にも出演していたが、この世界もすでに芸達者がいる。まるで芸能界の迷路に入ったようにも見えていた。

 独立につきものだった事務所とのトラブルは減り独立しやすくなった環境は出来上がったが、代わって独立は新たな試練の場となってきた。

(二田一比古/ジャーナリスト)

コメント

タイトルとURLをコピーしました