こぶしファクトリーが無観客解散コンサート 和田桜子「これからは“一般人”として生きていきます」

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こぶしファクトリーが無観客解散コンサート 和田桜子「これからは“一般人”として生きていきます」

 ハロー!プロジェクトの女性5人組アイドルグループ、こぶしファクトリーが30日、東京ドームシティーホールで解散コンサート「こぶしファクトリー ライブ2020~The Final Ring!~」を開催し、約5年4カ月にわたるグループ活動を終了した。

 こぶしファクトリーは2015年1月にハロプロ研修生から選抜された8人で結成し、同年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。17年に3人のメンバーが相次いで卒業、契約解除となり、5人で活動してきた。

 解散コンサートは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、無観客での実施に。ライブの模様はテレ朝チャンネル1で生中継されたほか、全国の映画館でライブビューイングも実施され、映像を通してファンに見守られる形での異例のラストライブとなった。

 序盤のMCでリーダーの広瀬彩海(20)は「無観客ライブなってしまったことがすごく残念ですし、皆さんに会いたい気持ちでいっぱいなんですが、全国にこぶし魂を見せつけてやりたいと思います! 皆さん一緒に伝説を作りましょう」と画面の向こうの「こぶし組」(ファンの総称)へ呼びかけた。浜浦彩乃(19)は会場の第一印象を「『日本武道館じゃん』と思った」と語り、「自分の脳内でみんなを映し出さないと」と心構えをコメント。他のメンバーも「満員以上の人が来てくれたよー!」と声をあげて盛り上げた。

 公演では、こぶしファクトリーの十八番であるアカペラを、最初で最後となるメドレーで披露。井上玲音(18)のボイスパーカッションに合わせて、他の4人がボーカルとコーラスを重ね合わせるメドレーはノンストップで7分近くに及んだ。

 中盤ではハッシュタグ「#こぶし330」「#こぶし伝説」を用いてSNSからの視聴者コメントを拾いながらトークする場面も。ライブ中にはハッシュタグがTwitterのトレンド1位を達成し、メンバーもファンからの反応コメントに喜びの声をあげた。

 アンコールでは、メンバー5人が白いドレスに身を包んでステージへと登場。ライブタオルを掲げながら「明日の私は今日より綺麗」を歌い上げ、一人一人が感謝のメッセージを残した。

 所属事務所に残ることを決めた井上は「こぶしをいつ再結成してもいいように私が居場所を作りたいと思ってます。今日が新たなスタートラインなんで、まだまだ私の成長は止まらないよって宣言します。これからも5人をよろしくお願いします」とあいさつ。

 芸能界を引退する和田桜子(19)は「グループとしては雨降って地固まれて、(磨いた泥団子のように)ピカピカ感を出せました。これからは“一般人”として生きていきます。ありがとうございました」と伝えた。

 女優、モデルとしてソロで活動していく浜浦は「こぶしのライブが一番好きでした。本当に楽しくて、ライブに対しての思いが一つなんです。こぶし組の皆さんの思いが伝わってたからかな。これから、いろんなことに挑戦して新たな自分の可能性をつなげていきたいと思います」と決意を伝えた。

 海外留学を決めた野村みな美(20)は手紙を読み上げ、「開演前に強気な言葉を言い聞かせるこぶしが好きでした。私は一人でもやるぞ!という人間ですが、みんながそう言ってくれることで無敵になった気がしました。これまでマイペースすぎる私を支えてくださったみなさん、ありがとうございました」と感謝した。

 所属事務所を離れ、しばらくフリーになることを決めている広瀬はマイクを握って泣きながらも感謝の想いを伝えた。「寂しくて寂しくて仕方ないです。でも、いつか皆に会えるように頑張らなきゃいけないと思っています。これからは前を向いて、こぶしファクトリーらしく歩いていきます。5年間本当に幸せでした。幸せな時間をどうもありがとうございました」と語った。

 その後、グループにとって象徴的なナンバーである「辛夷の花」を歌い上げると、最後は全員で円陣を組み、こぶしファクトリーらしい前向きな楽曲「シャララ!やれるはずさ」で幕引き。5人はファンへ向け、「こぶしは永久に不滅です!」と呼びかけてステージを降りた。

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