コロナで変わった人間関係【辛酸なめ子『新・人間関係のルール』】【アイドル総合】

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引用元:本がすき。
コロナで変わった人間関係【辛酸なめ子『新・人間関係のルール』】

ここ数ヶ月で、こんなに人と人とのコミュニケーションが変化してしまうとは……。

新型コロナウイルスの世界的なパンデミックで、「ソーシャルディスタンス」という言葉も生まれ、物理的にも距離を取ることが推奨されています。

イタリアでは、キスやハグの挨拶を禁止する法令が出され、アメリカでは握手をやめて肘と肘を打ち合わせたり、足で足を触ったりするフットタッチという挨拶が編み出されたとか。

そこまでしてタッチしなくても、と思いますが、日本式のお辞儀は比較的安全だということで、欧米でも注目されているようです。

握手がないと人間関係が円滑に進まないというのが欧米人の考えでしたが、「今後も握手するつもりだ」と言っていたイギリスのジョンソン首相が陽性になってしまった今、考えを改めなくてはならないようです。

コロナ対策がスピーディだった台湾では、握手代わりに「拱手(きょうしゅ)の礼」という、中国の時代劇に出てくるこぶしを手で包んでお辞儀する方法が広まっているそうで、世界中で挨拶のしかたも変化してしまいました。

パンデミックがおさまったら、乗り越えた感動と共にハグや握手の風習が帰ってくるのでしょうか。

地球の浄化か、人類への試練か

また、大きな変化といえば、リア充ライフの封印ということでしょうか。海外旅行したり、飲み歩いたり、ライブやコンサートに行ったり、パーティに出たり、カラオケで騒いだり、合コンしたり、クラブで遊んだり、といった享楽的で楽しい行為がほとんどできなくなってしまいました。

この期に及んで遊び歩いている人は非難の目で見られるという、「一億総風紀委員」状態に。ちょっと前までパーティに出たりして多額のギャラをもらっていたインフルエンサーは、しばらくおとなしくしているしかなさそうです。

今考えると「インフルエンサー」という業種がここ数年やたらもてはやされたのも、何かの予兆だったのかもしれません。でも、全世界の人が一時的に皆ストイックになって身を慎むのは、これまでになかったことで、地球の浄化にはなっていそうです。

経済活動が止まったことで、ヴェネチアの水路の水質がきれいになったり、大気汚染で空が真っ白だったインドに青空が戻ったり、星空がよく見えるようになった、という話も。お花見の宴会も自粛になりましたが、桜の木々はライトアップで人工的な光を当てられなくなって喜んでいるような気がします。

今回のウイルスで、今まで見えていた世の中の富や繁栄は、全て幻だったのではないか、そんな空即是色な思いになりました。人類を成長させるための試練なのでしょうか……。

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