隠し味に”甘酒”を使った自然な甘みの”カラメルフレンチトースト”

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引用元:dancyu
隠し味に”甘酒”を使った自然な甘みの

湯島にある「自家焙煎珈琲 みじんこ」では、ありふれた材料でつくるにもかかわらず、これ以上ないご馳走と化したフレンチトーストが味わえる。

【写真を見る】隠し味に”甘酒”を使った自然な甘みの”カラメルフレンチトースト”■とろりの秘密は甘酒

なんでもない材料で、特別なご馳走ができるという奇跡に、湯島で出会った。卵やパンなどは、ごく普通のものでいい。パンを切って、卵液に10分浸して、フライパンで焼くだけ。とはいえ、もちろんそれだけじゃない。みんなが驚くマジックにはタネも仕掛けもちゃんとあり、このフレンチトーストの場合は大さじ1杯の“甘酒”。チーフパティシエの近藤さつきさんが、自然な甘さを探し求めた結果見つけた隠し味だ。しかも甘さ以外にも、生地に柔らかいとろみが出るといううれしいおまけ付き。洋風スイーツを日本の伝統食品が格上げしているなんて、ご近所の天神様もきっと大喜びに違いない。
さらに、生地を魅力的に仕上げるのは甘さだけじゃない。ぎりぎりまで焦がして攻め切った、カラメルのビターな香ばしさをまとわせることが不可欠。攻めたカラメルなんてプロの技という気もするが、鉄製のフライパンなら簡単。砂糖を入れて中火にかけ、焦げるまで触らずにじっと待つのが肝心。
ちなみに近藤さんが家で愛用しているのは、家具量販店で売っている手頃な価格のスキレット。求めよ、さらばなんじにも、フレンチトーストの奇跡が与えられん!

□カラメルフレンチトーストのつくり方

◇材料 (1人分)
フランスパン※:2枚(バタールなど太めのもの)
バター:適宜(食塩不使用)
砂糖:大さじ1
★ 卵液:
・ 卵黄:2個分
・ 砂糖:大さじ1
・ 甘酒:大さじ1(市販の濃縮タイプ)
・ 牛乳:100ml
・ バニラエクストラクト※2:2g
★ カラメルシロップ:
・ 砂糖:100g
・ 熱湯:100ml
※1 厚さ3cmに切る。冷凍しておけば、いつでもつくれて便利。
※2 バニラビーンズをアルコールに漬けて香りを抽出したもので、たまご臭さを消してくれる。バニラエッセンスやバニラオイル2滴でも可。

(1)カラメルシロップをつくる
小鍋で砂糖を中火にかけて溶かす(ヘラなどでいじらないこと)。時々鍋を振り、醤油くらいの焦げ色がついたら火を止め、熱湯を少しずつ加える。カラメルが跳ねるので、ザルを鍋にのせた上から湯を加えると安全だ。泡立て器で底から軽くかき混ぜたら完成。

(2)卵液をつくる
卵液の材料をすべてボウルに入れ、泡立て器で混ぜ合わせる。

(3)パンの水分を飛ばす
フランスパンを電子レンジ(600W)で30秒加熱する(冷凍の場合50秒)。

(4)パンに卵液をつける
2の卵液にフランスパンを浸す。片面5分ずつが目安。

(5)バターと砂糖を火にかける
フライパンにバターを薄くのばし、砂糖を満遍なく敷いて中火にかける。

(6)カラメリゼする
2~4分ほどして、軽く煙が上がり香ばしい香りがしてくるまでカラメリゼする。

(7)パンを焼く
4をフライパンに並べ、残った卵液をかける。弱火でじっくり、片面2分ずつ焼く。

(8)仕上げ
こんがり焼き色がつけば完成。お好みでカラメルシロップをかけて召し上がれ。

文:馬田草織 写真:公文美和

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◇店舗情報

「自家焙煎珈琲 みじんこ」
【住所】東京都文京区湯島2‐9‐10 湯島三組ビル
【電話番号】03‐6240‐1429
【営業時間】11:00~20:00(L.O.)、土日祝は~19:15(L.O.)
【定休日】火曜
【アクセス】JRほか「御茶ノ水駅」より8分、東京メトロ「湯島駅」より7分。
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※この記事の内容はdancyu2017年4月号に掲載したものです。

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