「爆買い卒業」?パンデミックを経験し中国消費者の財布の紐は堅くなった【アイドル総合】

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「爆買い卒業」?パンデミックを経験し中国消費者の財布の紐は堅くなった

パンデミックを経験した中国の若者たちの消費に対する「心変わり」が報じられている。その心情を表しているのが、ソーシャルメディア上に広がるハッシュタグ「「#ditchyourstuff(所持品を手放そう)」だ。

失業や勤務時間の短縮、給与カットなどを受け、中国の消費経済が“逆回転”をはじめたと、ロイターは述べている。彼らはパンデミック前までの積極的な消費を辞め、持っているものを「手放し」、オンライン上で「売りはじめた」。

他国より一足先にビジネスが再開された中国では「リベンジ消費」と呼ばれる消費傾向が話題になっていた。

コロナ自粛期間の我慢の反動で、消費意欲が急激に高まると予想され、実際、お金に余裕のある人たちの間ではそういった消費行動もみられた。

たとえば、自粛解除後の中国で、広州市内に移転オープンしたエルメス旗艦店の1日の売り上げが約2億8500万円に上り、中国国内の店舗における1日の売上高としては過去最高額だったと、米紙「WWD」は報じていた。

こういった国民の旺盛な消費意欲は、中国をアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国に押し上げてきた要因だが、中国の若い世代は、所持品を手放し、パンデミックという厳しい時代に合う、新たな価値観を賞美しているようだと、同社は述べている。

その新たな価値観とは「Less is More」。

同社がインタビューを行なった、桂林市に住む27歳の教師は、パンデミック前までの過去3年間を振り返り、自分は「買い物中毒だった」と述べている。

彼女の月の収入は約10万円。シャネルの口紅からiPadまで、最新モデルが発売される度に購入していたという。しかし、コロナ禍で授業がなくなり減給されると、それまでの購買意欲が引き潮のように引いていった。

「パンデミックで目が覚めました」「多くの産業が落ち込んでいるのを見て、明日は我が身と考えるようになりました」

そんな彼女は所持品を整理し、不必要なものを写真に納めてオンラインフリーマーケットで販売するようになった。同社の取材時には、200品目の出品を目前に控えていた。

中国最大のフリーマーケットアプリ「アイドル・フィッシュ(Idle fish)」の親会社アリババは「今年3月の一日あたりの取引回数は過去最高記録を達成した」と、ロイターに語っている。

政府の調査によると、2020年の中国国内のフリーマーケット市場規模は、1万億元(約15兆円)にも達する可能性が期待されている。

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