【箱根への道】国学院大・木付、故障完治で急成長 姉は元「乃木坂46」衛藤美彩

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引用元:スポーツ報知
【箱根への道】国学院大・木付、故障完治で急成長 姉は元「乃木坂46」衛藤美彩

 出雲駅伝(昨年10月14日)で学生3大駅伝初優勝を果たした国学院大は、出雲路制覇の立役者となった土方英和主将(4年)、前回箱根5区区間賞の浦野雄平(4年)の2枚看板を軸に往路優勝と総合3位を目標に掲げる。復路の秘密兵器は今季急成長の木付琳(きつき・りん)。元「乃木坂46」の衛藤美彩(26)を姉に持つナイスガイが大学スローガン「歴史を変える挑戦」のキーマンとなる。

【図解】国学院大の戦力分析

 学生3大駅伝初タイトルを手にした国学院大が勢いに乗っている。今季開幕の出雲駅伝アンカーで3人を抜いて優勝のゴールテープを切った土方は「往路優勝、総合3位という目標をチーム全員で達成したい」と壮行会で堂々と話した。

 前回の箱根は5区で浦野が区間新記録で走り、往路3位と躍進。復路は12位で総合7位に終わったが、今季、チームはレベルアップ。前回優勝の東海大、同2位の青学大、同3位の東洋大、同4位の駒大と並び「5強」と目される。浦野は「前回の自分のタイムを超えるのは最低限。かみ合えば、かなり狙える」と“山の神”クラスの激走を狙う。

 前回は選手層の薄さに泣いた復路も今回は中間層が充実している。その代表格が2年の木付だ。

 「1年の時は股関節痛など故障が多くて、ほとんど走ることが出来なかったが、絶対に箱根を走る、という強い気持ちを持って、この1年を過ごしてきました」と強い目力で話す。地道に補強トレーニングに励み、故障は完治。今季、継続的に練習を積んだことで才能が開花。昨年9月の1万メートル記録会では自己ベストを一気に約2分も更新する29分38秒64をマーク。同12月1日の熊本甲佐10マイル(約16・1キロ)では47分33秒で全体34位、学生2位とさらに成長した。7、8、10区のいずれかで出番を待つ。

 努力家のイケメンランナーは元「乃木坂46」衛藤美彩の弟。「僕が走っても走れなくても、家族は箱根駅伝に国学院大の応援に来てくれることになっています」と笑顔で話す。姉は昨年10月に侍ジャパンの西武・源田壮亮内野手(26)と結婚。高校卒業後、大分から上京し、入寮した際には付き添ってくれたという姉のためにも快走を期す。

 今季のスローガンは「歴史を変える挑戦~強さを証明し、さらなる高みへ~」。土方&浦野の2枚看板に加え、木付という新スター候補もいる。100周年にして令和初の箱根駅伝で国学院大が主役になる可能性は、ある。(竹内 達朗)

 ◆木付 琳(きつき・りん)1999年7月17日、大分市生まれ。20歳。上野ケ丘中学時代は野球部で投手と遊撃手。助っ人として出場した駅伝で活躍し、強豪の大分東明高から勧誘を受ける。入学後、本格的に陸上を始めた。全国高校駅伝は2年2区7位、3年2区18位。2018年に国学院大経済学部に入学。特技はカラオケ。168センチ、51キロ。

 ◆国学院大陸上部 大学創立は1882年。陸上部創部の明確な記録はなく1928年の関東インカレ成績が残っている。箱根駅伝は2001年初出場。総合最高成績は19年の7位。往路最高3位、復路最高11位。今年の出雲駅伝で3大駅伝初優勝。全日本大学駅伝は18年の6位が最高。長距離部員は54人、学生スタッフ6人。タスキの色は赤紫に黒の縁取り。主な陸上部OBは蜂須賀源(コニカミノルタ)ら。 報知新聞社

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