映画「貧困女子は~」 「自助論」の漫画本原作 全編常総ロケ、5日から

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作品の全編を常総市で撮影する映画「貧困女子は、『自助論』で世界を救えるか!?」が5日、クランクインする。主演はアイドルグループAKB48の元研究生で女優の冨手麻妙(とみてあみ)さん(25)。貧困家庭の女性がアイドルを目指す物語だ。

明治維新後の日本の近代化に影響を与えた英国の作家、サミュエル・スマイルズ(1812~1904年)の著書「自助論」を漫画化した本が原作。家族と夜逃げしてきた23歳の美加が主人公。「たゆまぬ努力を続けることで運命を切り開く」という自助論の教えを信じながら、アイドルを目指すストーリーだ。

主演の冨手さんは2009年に芸能界デビュー。AKB卒業後、女優として数多くの映画やテレビドラマに出演。役のために坊主頭にするなど体当たりの演技が高く評価されている。

メガホンを取るのはサイコサスペンス映画「OUT ZONE」(19年公開)の監督、菅乃廣(かんのひろし)氏(54)。ホッケーマスクをかぶった女性アイドルグループ「仮面女子」も出演する。

撮影は、市地域交流センター(豊田城)や、いしげ結城紬(つむぎ)の織物工場など、約15カ所で2週間弱を予定。地名や施設名などは実名のまま撮影される。

完成した映画は今年夏ごろに常総市で先行上映され、その後、全国公開予定。市も撮影に協力しており、神達岳志市長は「ロケ地が実名で登場するので、市のPRにつながる」と話す。

菅乃監督は茨城新聞の取材に対し、「自助論は人々を成功に導くためのバイブル。数年前から映画化構想を温め、常総市を舞台にした脚本を書き上げた。地元の人も誇れるような作品にしたい」と話している。

製作会社では寄付金・協賛金を専用サイトで募っている。個人は1口2千円、企業や団体は同1万円から。特典は1口の場合で、エンドロールに名前を載せる。映画の中に商品などを映し出す広告手法「プロダクトプレイスメント」も受け付けている。

サイトはhttp://jijoron.com/
(今橋憲正) 茨城新聞社

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