<東京パフォーマンスドール>“原点回帰”のダンサミでファン魅了!「2020年はどんどん大きくなります」

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<東京パフォーマンスドール>“原点回帰”のダンサミでファン魅了!「2020年はどんどん大きくなります」

「おかえり!!」

普段言われることがあまりないお年頃なので(年のせいではない)、「ただいま!!」って言われたときに、どういうテンションで迎えたらいいのか分からなかったりもするのだが、今回はもう…世界中にFullな愛を伝えるように最大風速で「おかえり!!」と言いたくて言いたくて震えてしまった。

【写真を見る】白じゃない衣装でも歌い踊ったTPDのメンバーたち

周りの冷静なオトナたちから「愛が重いんじゃ!」と言われても、致し方ない。

自分がチェックする後輩の原稿がこれなら「ブログかっ!」とツッコミを入れてしまいそうなノリだが、そこは全力で棚に上げて…6人組ガールズグループ・東京パフォーマンスドール(通称:TPD)が、1月6日に東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!にて「ダンスサミット2020 in CBGK!!~ただいま!!シブゲキ編」を開催。WEBサイト「ザテレビジョン」がライブに潜入し、オリジナルのリポートを送る。

CBGKシブゲキ!!は、新生TPDお披露目の場であり、CDデビュー前に情熱をたぎらせた「PLAY×LIVE『1×0』」の舞台ということで、彼女たちにとっては“ホームグラウンド”だ。

とはいえ、恥ずかしながらTPD班の全員が「TPD×シブゲキ!!」ライブ初体験。シブゲキ先輩に足を踏み入れるということは、「ただいま!」というより「お邪魔しまーす!」のそれに近い感覚かもしれない。

恐る恐る“玄関”から入ると、TPDファミリー同士の交流があったり、スタッフさんを見つけてあいさつする人もいたり、いつも以上にアットホームな雰囲気が既に会場内に出来上がっており、高揚感が服を着て歩いているような人だらけ。

おなじみの入場SEが流れ、暗闇の中でも気合のみなぎった様子の見て取れるメンバーが入ってくると、一段と大きな歓声が会場を包み、1曲目「Hey, Girls!」のイントロが流れ出す。

そしてポニーテール・高嶋菜七の「『ダンスサミット2020~ただいま!!シブゲキ編』へようこそ! 最高の時間にしていきましょう!『Hey, Girls!』」という掛け声から、ライブがスタートする。

音響のせいか、いつもよりBGMが強めに出ているような気もしたが、すぐさまメンバーの力強い歌声が逆転していき、高嶋と浜崎香帆の掛け合いあり、上西星来が2人の間を突っ切るフォーメーションあり、「イエイ!」のキーも1オクターブ高いんじゃないか?ってくらい、力いっぱいに歌い上げていくTPD。

「ホームでカッコ悪いところは見せられないんじゃ!」とばかりに全員目から炎のようなものが出ているようにも見えるほど、1曲目から力いっぱいパフォーマンスをすると、そのまんま一つ一つの動きをダイナミックかつ鮮やかに2曲目の「Collection feat ☆Taku Takahashi(m-flo)」へ。

勢いあり、キレもあり、上西の“伝家の宝刀”じょにー・ラップもさく裂し、間奏のダンスでは手足の豪快な動きによって客席まで余裕で風が飛んできそうなくらいの力強さを感じた。

3曲目には芸術的なフォーメーションから「TRICK U」。高嶋が“妹分”橘二葉をエスコートしたかと思えば、突如始まるメンバー全員による高速ダンス。

この曲に関しては、あえて吐き捨てるように歌う高嶋と、少しタメを効かせた浜崎のツインボーカルの差がまた面白い。

ボーカルに気を取られがちだが、むしろ一つ一つの振りやフォーメーションがかなり高いクオリティーで繰り広げられており、油断していると視線が置きざりにされてしまう。

4日のファンクラブイベント後にもリハを行い、筋肉痛になりながらも1日2公演を行った5日、そしてこの日の「ただいま!!公演」に臨んだメンバーたち。その意気込みが伝わる、誰も邪魔することのできない空間がそこにはあった。

そして4曲目は2日の「NPP2020」でも通りすがりのアイドルファンに「カッコいい…」とボソッと言われていた「Counting the Seconds」だ。

いつも高嶋の歌い出しに心を持っていかれて気付いていなかったが、高嶋の後ろをがっちり固める脇あかりと橘の表情も有効に使ったダンス、脇&櫻井紗季のハモり、いい意味で気だるそうに歌い上げるSEIRA様、全員での手話もビシッとそろってきれいに決まっていた。

5曲目は6人体制になって初めてのシングル表題曲「Shapeless」。今までとは歌い方が違って苦労したというメンバーもいるほど、繊細なメロディーラインと、近未来感のあるきらびやかなEDM、それを全身で表現することが楽しそうなメンバーたち。

ラストのサビ前では、浜崎が勢い余ってトリプルアクセルでも決めそうな勢いで回っちゃう場面も。

そこから“国民の妹”橘の「2020年も皆さんにとってすてきな1年になりますように…みんなで一緒に…気持ちは~?」の合図から、「気持ちはING -Rearranged ver.-」。

地鳴りのようなすさまじい盛り上がりから脇のマニッシュなAメロ、そしてI字バランス女王・上西を筆頭にキュートに決まっていく「INGポーズ」は何時間でも見ていられる。あ、やる方は大変か。

恐らく初めて見た人でも「本当にみんなこの曲好きだな~」というのが伝わってくる熱量で、ステージも客席もアンコールかと見まがうほどの勢いで大盛り上がり。そこから一気にメンバーが舞台袖にはけ、転換曲から通常であればソロ・ユニットコーナーとなるが、今回は「ただいま!!シブゲキ編」と題した公演ということもあり、「PLAY×LIVE『1×0』」時代の伝説的楽曲を立て続けに披露した。

トップバッターは、大人っぽい黒のレーシーな衣装に早着替えした高嶋による「Lost Without You」。ファンも多い楽曲であるのは言うまでもないが、高嶋自身も「大好きな曲」と以前公式のインタビューで話していた同曲。原点であるシブゲキで、TPDが誇る歌姫の力を存分に発揮し、成長した歌声を響かせた。

よくLINE LIVEなどで「○○さんめっちゃ歌うまいよな!」と言っている姿を見かけるが、「いやいや、あなたもたいがいうま過ぎるよ!」と言いたくてウズウズしているのは私だけではあるまい。

続いて、今ではもう見慣れた2SHOTだが、まだ赤の流星として活動する前だった上西・脇による楽曲「In The Wonderland」。

アンコール後のMCで「1×0の頃の(同曲の)映像見たけど、歌声が赤ちゃんみたいだった」とメンバーも評していたが、確かに過去のパフォーマンス映像を見ると、2人とも声も見た目もあどけなさが残る雰囲気。

でも、目の前にいる2人はあどけなさとは無縁の妖艶さを醸し出していたり、ちょっぴり摩訶不思議な感覚もあったり、現在の赤の流星の世界観にも通じる独特の美しい空間をそこに展開していた。

2人のハーモニーも美しさも磨きがかかっており、だまっているとステージに引きずりこまれそうになる。

さらに「1×0」楽曲は続き、これまたファンが多い「Secret Garden」。存在は知っていたが、この曲は初めて生パフォーマンスで見た。上西&脇の世界から櫻井と浜崎の世界へまたガラッと変わり、両サイドから向かい合って感情込めて歌い合うシーンがなんとも心地よく、2人とも個人活動の舞台やミュージカルで鍛えたステージさばきを見せてくれた。

続いて橘のかわいらしいソロパートから「The Perfect Day」では、同じく白衣装に着替えたメンバーが続々と入ってきて、楽しげに歌い上げる姿が印象的。

カッコイイTPDとはまた一線を画し、天国に迷い込んでしまったのかも…と思うほど天使のような6人が楽しそうにステップを踏む姿を眺めていると、暗転し、転換SEに合わせてそれぞれがバシッとソロダンスを決めていく。

■ 後半はますます勢いに乗るメンバー!

全員でダンスを決めた後は、「シブゲキ~Are you ready!?」という高嶋のコールから、「ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.-」で後半戦に突入。

アクロバットあり、パンキングダンスありのぜいたく仕様の後は、こちらもリアレンジ曲の「夢を -Rearranged ver.-」。

先陣を切る橘の高速ダンスから、それがメンバーに伝染していくかのように踊り出していく。6人縦一列に並んで千手観音のようにそれぞれ重ならないように手を出す圧巻のフォーメーションも健在だ。

そしてそのままの流れで、大好物の「TIME」の時間です。それほど大きいスペースではないのにもかかわらず、きっちりぶつからずに高速でいろいろな方向に歩く動きもさすが。

さらに高速の楽曲は続き、「Jumpin’ Up!」にノンストップでつながる。この曲はカメラマン泣かせで、動きが速過ぎて追うのを諦めざるを得ないほどのスピード感。サビにいくまでの少し助走をつけたところから、サビにかけて一気に加速していく。

この曲のすごいところは、そこが最高速度ではなく、アウトロにかけてどんどんダンスのスピードが上がっていく。普通は徐々にフェードアウトしていくところなのに、全然緩まらないのだから恐ろしい。

続いて「HEART WAVES」では、浜崎の「ラストスパート! もっともっとみんなの声聞かせて~!」という絶叫系のあおりから、会場の熱気は誰にも止められないほど高まっていく。

この曲の終盤、高嶋がこの日のテーマである「ただいまー!!」という一言を発する場面があるのだが、つい「おかえりー!!」とレスポンスしたくなるのを必死に抑えていた。

そのままアウトロもそこそこに次の「BRAND NEW STORY」が食い気味にイントロをかぶせてきて、“TPDの原点”×デビュー曲のマリアージュがそれはそれは見事にマッチ。

上西&櫻井の俳句コンビが子どもような無邪気な笑顔を見せれば、こちらも無邪気日本代表・脇も輝かしい笑顔を放って歌い踊っていた。

原点回帰、そしてここから再び始まる新たなストーリーの序章ともいうべき今回の公演を象徴するように、デビュー曲の次は結成当時から大事に歌ってきた「DREAMIN’」で本編ラストを飾る。

結成当時を知らない筆者でもシブゲキでの「DREAMIN’」のエモさは全身の細胞が敏感に察知したようで、なぜかは知らないけど、自然と汗じゃない水分が頬を伝った。

年末年始も休みなくここに向けて仕上げてきた彼女たちにしかできないパフォーマンスでラストを締めくくり、高嶋の「ありがとうございました!」で本編の幕が下りた。

しばしの「TPD!」コールの後、「アンコールありがとうございます!」と再び入場してくるメンバーたち。そのままアンコールソング「WEEKEND PARADISE -Rearranged ver.-」へ。

明るい未来へ突き進むTPDに湿っぽいラストは似合わないとばかりに、会場全体がウィーパラでノリノリに。はしゃぐことを忘れない高嶋が橘に寄って行って若干吹き出し気味に見詰め合う姿もありつつ、最後は投げキッスパフォーマンスで締め、ホットな空気のまま楽曲を終えた。

最後のMCで、高嶋の「皆さま楽しんでいただけましたでしょうか~!?」の声に、大きな声で反応するファンの姿を見れば、この空間がどれだけ一体となっていたのかが分かる。

また、公演タイトルの「ただいま!!シブゲキ編」の意味について高嶋が言及する場面も。

「新生・東京パフォーマンスドールが結成されたお披露目の場がここだったんです。初めて人前でステージに立った場所が、シブゲキなんですよ。だから、ただいま!という意味と、初めて舞台をやった『1×0』というのが…まあ、DVDもそちらの方で売ってありますので、見たことのない方は買っていただいて…」と、突然の“高嶋テレビショッピング”も交えつつ紹介した。

「1×0」の劇中歌も久々に披露し、「懐かしかったね~」「めっちゃ久しぶりじゃない?」「『Secret Garden』は一番久しぶりだよね~」「封印したわけじゃないんです!」などとトークをしていく中、浜崎が「昨日もファンの方から『Secret Garden』をやったとき泣きそうだったって言われて、めっちゃうれしかった」と興奮気味に振り返ると、突如舞い降りたSEIRA様が「一番久々じゃない~?『Secret Garden』」と振り出しに戻そうとする“お戯れ”をなさいまして、会場がもふっとした空気に包まれた。

さらに「1×0」当時のエピソードなどをひとしきり話し、浜崎が「この公演を経て、2020年はどんどんTPDも大きくなっていきたいなと思いますので、今年も応援よろしくお願いします!」と力強く語り、それぞれの舞台などの告知を行ったところで、「ただいま!!シブゲキ編」が終了した。

なお、1月7日(火)夜6時30分からはCBGKシブゲキ!!にて「あけおめ!!TPD編」を行う。

メンバーも「さらに激しいセトリになっております」という「あけおめ!!TPD編」もどんな世界が広がっているのか楽しみだが、そこで立ち止まってはいられないはずだ。

今回のシブゲキシリーズを経て、どんどん大きくなっていくTPDの姿を目に焼き付けたい。(ザテレビジョン・取材・文=蒼野星流)

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