「推奨品を買いやすく」:アフィ事業を拡大させる、老舗誌 グッド・ハウスキーピング

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グッド・ハウスキーピング(Good Housekeeping)は、決して現代的なブランドではないが、アフィリエイトコマース部門を拡大することで、事業の現代化を推し進めている。

ハースト(Hearst)の雑誌グッド・ハウスキーピングは、1世紀の歴史を持つ製品試験研究機関グッド・ハウスキーピング・インスティテュート(Good Housekeeping Institute)を頼りにしている。年間3000を超えるグッド・ハウスキーピングの製品レビューは、グッド・ハウスキーピング・インスティテュートからの情報提供に基づく。グッド・ハウスキーピング・インスティテュートは英国に13人の調査員を置き、ヘッドホン購入ガイド、マットな口紅5選といったレビューのため、ビューティ、ファッション、テクノロジー製品のテストを行っている。雑誌の創刊直後に立ち上げられ、すでに100年近く運営されている。

「推奨したものを買いやすく」

こうしたレビューにはAmazonやスキムリンクス(Skimlinks)のようなアフィリエイト企業など、提携先で商品を購入できるようにリンクが貼られており、売り上げの一部がグッド・ハウスキーピングに入る。

「(グッド・ハウスキーピング・インスティテュートは)文字通り、私たちがやることすべての原動力だ」と、グッド・ハウスキーピングの編集長とハーストのライフスタイル、ホーム部門の編集ディレクターを兼任するギャビー・ハダード氏は話す。「本物の専門知識に基づく彼らの仕事を良質なジャーナリズムに生かすことで、消費しやすく読みやすいものに仕上がる。これはかなり効果的な戦略だ」。

ハースト英国法人にとって、ライセンスと認証は長きにわたる戦略だ。ハーストはこれまでに、雑誌メンズ・ヘルス(Men’s Health)のジム用品や雑誌カントリー・リビング(Country Living)のホテルを開発してきた。ハーストは具体的な数字を明かしていないが、グッド・ハウスキーピングのデジタル売り上げは前年から7%増加している。

「グッド・ハウスキーピングは常に、暮らしに関わる問題の解決策を提供するブランドだった」と、ハースト英国法人の最高コンテンツ開発責任者ベッツィー・ファスト氏は話す。「グッド・ハウスキーピングは『私たちを信じれば大丈夫』という存在だったが、私たちはいま、その信頼を利用し、私たちが推奨するものを買いやすいようにしている」。

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