アイドルからそれぞれの道へ…伝説の歌番組で光輝く小泉今日子ら”花の82年組”【アイドル総合】

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アイドルからそれぞれの道へ...伝説の歌番組で光輝く小泉今日子ら

1月7日には乃木坂46の白石麻衣、1月23日には欅坂46の平手友梨奈が、それぞれ所属グループから離れることを発表。世間を騒然とさせると共に、改めて坂道グループの絶大な人気と影響力を実感させた。

【写真を見る】ケタ外れの人気を獲得した“黄金期”の80年代アイドル歌手たち

“アイドル戦国時代”と言われて久しい昨今、今や女性アイドルといえば、楽曲のスタイルや個性も様々なアイドルグループが全盛を誇っている。だが、かつて”アイドル黄金期”と呼ばれた80年代は、ソロでもケタ外れの人気を獲得したアイドル歌手の宝庫だった。そんな80年代アイドルに焦点を当てた特集が、ホームドラマチャンネルで3月、4月に放送される。

80年代アイドルの”トップオブトップ”と言えば、1980年4月に「裸足の季節」でデビューした松田聖子であり、1982年5月に「スローモーション」でデビューした中森明菜が、その双璧をなすアイドルとして知られている。

特に、王道のアイドル然とした可愛い顔立ちと抜群の歌唱力に加え、”聖子ちゃんカット”に代表されるぶりっ子スタイルを確立させた松田は、80年代アイドルの道筋を作ったといっても過言ではない存在だ。

そして”アイドル黄金期”が到来――。事実、彼女の後を追うかのように、河合奈保子(1980年6月)、柏原芳江(1980年6月)、松本伊代(1981年10月)ら続々と女性アイドルが誕生したが、中でも伝説的に語り継がれているのが”花の82年組”とされるアイドル群。前述の中森明菜を筆頭に、今も女優として抜群の人気を誇る小泉今日子(1982年3月)や、堀ちえみ(1982年3月)、早見優(1982年4月) 、石川秀美(1982年4月)…と立て続けにデビューを果たしている。

そんな80年代前半のアイドル界で、ひと際異彩を放っていたのが小泉今日子だ。デビュー当時は「微笑少女(びしょうじょ)」というキャッチフレーズだった彼女だが、ほどなくして自らの意思で”聖子ちゃんカット”からショートヘアへとイメージチェンジ。次々と編み出される楽曲も、「艶姿ナミダ娘」(1983年)「渚のはいから人魚」(1984年)「ヤマトナデシコ七変化」(1984年)…と、他のアイドル曲とは一線を画す斬新なタイトル名やアレンジは、当時から話題を呼んだ。

そして、大ヒット曲「なんてったってアイドル」(1985年)で、その人気を決定づける一方で、大人たちによって作られたアイドル像ではなく、80年代を象徴する時代のアイコンとして、自らのパブリックイメージを確立させていったのだ。

小泉今日子ら”花の82年組”は、それぞれが個性的で、現在も女優やタレントとして現役で活躍している人が多い。アイドルが持つ可能性を彼女たち自らが切り開いていった結果、岡田有希子(1984年4月)や菊池桃子(1984年4月)のような正統派アイドルはもちろん、ダンスミュージックを得意とした荻野目洋子(1984年4月)、女優業を並行させた斉藤由貴(1985年2月)や南野陽子(1985年6月)…と、異なるフィールドで個性を発揮するアイドルたちが次々と誕生していった。

その一方で、”音楽番組は冬の時代”と言われる昨今とは違い、当時は歌番組がまさに全盛期。「ザ・ベストテン」に代表されるランキング形式の生放送番組が主流で、80年代アイドルは毎週のように、趣向を凝らしたセットや衣装で視聴者の目を楽しませていた。堺正章&榊原郁恵の司会で知られる「ザ・トップテン」は、渋谷公会堂(現在のLINE CUBE SHIBUYA)などのホールから公開生放送されており、ライブ感あふれる演出がウリ。今回ホームドラマチャンネルで放送される同番組や、徳光和夫&石野真子が司会を務めた後続番組「歌のトップテン」でも、80年代アイドルの姿を再見することができる。

80年代半ばには、テレビ番組から誕生した素人女子高生をメンバーとする”おニャン子クラブ”の一大ムーブメントによって、アイドル文化そのものが変貌。その後も90年代、00年代と、その時代時代を象徴するアイドルたちが芸能史に名を刻み、現在の”アイドル戦国時代”へと脈々と受け継がれている。そんなアイドルグループ全盛の今だからこそ、歌番組で圧倒的な光を放つ伝説の80年代アイドルたちの煌めきをぜひ堪能したい。

文=HOMINIS編集部 HOMINIS

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