田中れいな、モー娘。後輩に「自分だけのアピールを」とエール<インタビュー前編>

[AdSense2]

田中れいな、モー娘。後輩に「自分だけのアピールを」とエール<インタビュー前編>

2020年8月から全国ツアーを予定している「2万人の鼓動 TOURSミュージカル『赤毛のアン』」。主人公のアン・シャーリー役は2019年に続き、モーニング娘。OGの田中れいなが務める。

【写真を見る】ロングインタビューと共に、磨きがかかる美麗ショットもお届け!

田中は2003年から2013年までの約10年間、モーニング娘。に在籍し、高い歌唱スキルを武器にグループのパフォーマンスの軸となっていた。そんな彼女だけにモーニング娘。への愛は深く、卒業後も新曲のチェックはもちろん、ほぼ毎回、コンサートツアーにも足を運んでいるという。

現在のモーニング娘。’20は、15期メンバーまで増え、田中が在籍していた頃とは様変わりをしているが、彼女の目にそのパフォーマンスはどのように映っているのか。

モーニング娘。’20のニューシングルの中から、「LOVEペディア」「人間関係No way way」への印象、歴代メンバー随一と言われる自身の“つんく♂歌唱”についてなど、前・後編の2回にわたってインタビューをお届けする。

■ モーニング娘。’20の印象はセクシー

――モーニング娘。のツアーをよくご覧になっているとのことですが、今のモーニング娘。’20の印象はどうですか?

田中れいな:すごく楽しくて、元気をもらえるグループですね! 私の中でモーニング娘。は3つあって、「加入前のモーニング娘。」「加入してからのモーニング娘。」「卒業してからのモーニング娘。」なんです。最初は後藤真希さん推しで大ファンになって、加入してからもグループは好きだったけど、その一員として“頑張る”だったから、感情がまた違うんですよ。卒業して、今はまたファンに戻って見ています。

――見ていて、特に目を惹かれるメンバーはいますか?

田中:私、推しがいるわけでなく、モーニング娘。という“箱”が好きなんですよ。箱って、ファンみたいだけど(笑)。だから特定の一人より、セット、ダンス、フォーメーション、衣装、そういう全体を見て楽しんでいるんです。

――俯瞰(ふかん)視点なんですね。

田中:メンバーそれぞれのことは、バックスクリーンでちゃんと見ていますよ。私はサービス映像と言っているんですが、顔アップで抜かれるアレです。「誰が一番抜かれてるかな~」って。抜かれる瞬間というのは自分の見せ場だし、アピールチャンスなんですよ。

特に私は“サービス映像命”だと思っていて、どこで抜かれるか、5、6台あるカメラの位置をリハーサル時点ですべてチェックして、「ここはカメラ見すぎだから、ちょっと横顔にしとこ」とか、そういうのを全部考えていたんです。

私、最近のモーニング娘。の流行りをなんとなく分かっていて、「横からの斜め下見る!」みたいなのにみんなハマっているんだな、今はセクシー路線なのかなって。…違います?

■ プロデューサー“れいな♀”だったらメンバーの担当分けを

――確かに最近のモーニング娘。’20は、セクシーショット、多いですね。

田中れいな:ですよね。みんな大人になったんだなって思うんですけど、もし私がモーニング娘。をプロデュースするなら、そういうセクシー担当の子と、ちゃんとかわいく正面からウインクする子とか、いくつかの路線を出すように言いますね。「みんな同じことをしていたらダメ! 自分だけのアピールをしなさい」って。

見に行くといつも、終わってから佐藤優樹ちゃんが「どうでしたか?」って聞きに来るんですよ。佐藤はカメラから絶対に顔を外すんですよね。「なんで?」って聞いたら、「顔に自信がないからです」って。

「そんなのいいやん! みんな佐藤が見たいんだから、ちゃんと見せんと!」って注意しました。モーニング娘。は人数が多いから、抜かれるときしかアピールチャンスがないんですよ。だから、「カメラの位置をちゃんと把握しておきなさい」って。2つ、3つ前のツアーのことなので、今は少し良くなっていたかな?

――田中さんは佐藤優樹さんに対して、いつも厳しめですよね? 彼女のことを褒めているのをあまり聞いたことがないような…。

田中:そうですか? 私は基本、誰に対してもあまり褒めない感じですけどね。(牧野)真莉愛なんかは一拍置いて来るんですよ。「田中さん、かわいかったです~」って言ってくれるから、私も「真莉愛かわいいよ。ダンスいいよ!」って返せるんですけど、佐藤はそういうことを言わないから。

「たなさたん、会いたい」みたいに来て、他の後輩と違って距離感がないんですよね、佐藤は。プライベートで会っているのもあって、だから余計に気を遣って褒めるとかがないのかもしれないです。

■ 「人間関係No way way」を聴いてから“人間関係ワード”を意識するように

――最近のモーニング娘。の曲で、お気に入りの曲があれば教えてください。

田中れいな:モーニング娘。’20のニューシングルで、「人間関係No way way」が好きですね。「LOVEペディア」のほうも好きですが、私は「人間関係」派です。詞が詰め込まれているからかな? リズムが良く聴こえるんですよ。

――「人間関係No way way」は田中さん好みのマイナー調だからでは?

田中:ああ、それもあるかもしれないです。面白いですよね。アレンジと歌詞の違いで、こんなにも違う曲になるって。

歌詞で見ると、「LOVEペディア」は“ウィキペディアのLOVEペディア”ですよね。好きな男の子のことを調べても、「今何をしているのか、彼女はいるのかとか、知りたいことが全部非公開」みたいな。私はそういう歌詞だととらえていて、今SNSの時代だし、若い人の気持ちを汲み取ったキーワードだなって思います。

「人間関係」も「深いな~」と思う歌詞で、この曲を聴いてから、今ってみんな人間関係のことばかり話しているなって思うようになっちゃいました。

友達とおしゃべりしていても、「あの人のこと、この人のこと」って、人間関係ワードがすごく多いなって意識するようになってしまって。そういう話を聞いているとき、私は心の中で「人間関係」を口ずさんでしまいます(笑)。

こんな感じで、私はいつもモーニング娘。のことを思い出しています!

――田中さんの中で、ハロー!プロジェクト(ハロプロ)楽曲の魅力はどういうところにあるのでしょう?

田中:これ、難しいんですよね。言葉では言えません(笑)。でも例えば、「ここに5曲あります。4曲が他のアイドルの曲で、1曲がハロプロの曲です。どれでしょう?」と言われたら、絶対にハロプロの曲を当てられると思うんです。

なぜだか分からないけど、その自信は絶対にあるんです。かといって、ハロプロの曲全てが好きなわけでもないんですよ。中には全然入ってこない、嫌いな曲もあるんです。自分でも不思議だなって思います。

やっぱり、リズムの刻みなのかな。ハロプロの曲は、歌っていて気持ちがいいなって思います!

《後編に続く》(ザテレビジョン・取材・文:鈴木康道)

コメント

タイトルとURLをコピーしました