<高嶋菜七>23歳の決意「これからも付いて来てもらえたらうれしいです」念願のアコギとのコラボも!

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<高嶋菜七>23歳の決意「これからも付いて来てもらえたらうれしいです」念願のアコギとのコラボも!

「えっ!? M-1行かないんすか?」

テレ朝担当の後輩から驚かれたのは木曜日のこと。「今年はレベル高いですよ!」「生で見たらやばいっす」と謎の猛アピールがありつつも、「いやいや、そこらの芸人さんより面白いディーバがいるんだよ」と声に出して言いそうになって、グッとこらえた。

【写真を見る】メンバーからのサプライズバースデー祝いに驚きを隠せない高嶋菜七

別にそのディーバはネタをやるわけじゃなく、思わず笑ってしまうくらい歌がうまい、という意味だ。

ちなみに“7の日”配信もそこらのお笑い番組を見ているより面白い、とご本人に言ったらさすがに「言うよね~」的な顔をされてしまったけど、実はあながちお世辞ではない。いや、「これが愛?!」なのか。

6人組ガールズグループ・東京パフォーマンスドール(通称:TPD)のリーダー・高嶋菜七が、12月22日に東京・渋谷ストリームホールにてクリスマスイベント「東京パフォーマンスドール Merry X’mas & Happy New Year ~Road to 2020 ~」の第3部「高嶋菜七ワンマンライブ『Welcome to my world~23歳のバースデー編』」に登場。

第2部の赤の流星ワンマン、櫻井紗季の「プレミアムチケット限定イベント 櫻井紗季LINE LIVE公開生配信 さきとフリータイム☆」を経て、トリを飾る同イベントにこれまたWEBザテレビジョン・TPD班が潜入。若干デジャヴな書き出しから主観的なライブリポートを送る。

正直、1日3部制(いさきイベもありつつ)のクリスマスイベントだって銘打っているし、全部が全部全力投球ではこまい、とタカをくくっていた。けど、いい意味であっさり裏切られ、1部、2部ともにそれぞれきっちりメインイベントの仕上がり具合。

こんなにメインディッシュがそろっていたら某グランメゾンでもフルコースの流れを考えるのが大変だろうってな感じで、当然8月以来のリーダーソロライブへの期待値もそれはそれは高いものに。

3度目の会場入りで、リーダーの登場を待っていると、おなじみのロックサウンドが流れ、高嶋の「高嶋菜七ワンマンライブ『Welcome to my world~23歳のバースデー編』へようこそ!」のあいさつから、1曲目はTPDの「SURVIVAL!!」だ。

昼に緊張でちょいちょい歌詞をすっ飛ばした方と同じ人とは思えない躍動感と自信にあふれた歌声とパフォーマンス、そして“絶対女王”感。

オレンジのサイリウムで埋め尽くされた会場は、クリスマスよりもバースデーイベント寄りの空気が漂う。

すぐさまMCが入り、「あらためまして高嶋菜七です。今日は来てくれてありがとうございます」とあいさつし、次に歌う曲を「今年の10月からNHK第一ラジオでメインパーソナリティーをやらせていただいていて、そこでいろいろなランキングを紹介するコーナーがあるんですけど、毎週絶対入っている曲がOfficial髭男dismの『Pretender』なんですね。『SUPER DUPER』のリリイベの時に、(櫻井)紗季ちゃんと(橘)二葉がよく聴いていたので、私も聴いてどハマりして、これ歌いたい!って思っていて。これを次に歌いたいと思います」と説明し、2曲目に「Pretender」をカバー。

2019年を代表する“サブスクの申し子”ヒゲダンをTPDのディーバが歌う。こんな幸せな時間が訪れるとは、年始には想像もしていなかった。

というかOfficial髭男dismって、グループ名もリーダーにピッタリ。ちょいちょい日本語に英語を挟みがちな…ってそれは関係ないか。

でも、この曲ってパッと聴いた感じ親しみやすいメロディーラインに思えるが、いざ歌うと細かい音程が結構あり、なかなか大変なはず。そこをちゃんと自分の楽曲のように仕上げるあたり、さすがディーバ。

それに“彼シャツ理論”と一緒で、女性ボーカルが男性バンドの歌う、という構図も絶妙にそそるのは、私だけだろうか。

かと思えば、今度はカーリー・レイ・ジェプセンの「Call Me Maybe」とは振り幅広い。まあでも、全篇英詞の方が水を得た魚のように生き生きとするのもまた彼女ならでは。

洋画のラブコメにいがちな主人公の男子の幼なじみで、活発な女の子のような瞳の輝きとノリのいい歌い口。というか、むしろ全篇英詞だからなのか、歌い終えた後の「アリガト~!」がもう来日アーティストのあいさつのようだったのは気のせいだろうか。

MCでは、あらためて「23歳のバースデー編へ来てくださり、ありがとうございます! これがきたということは、1年もそろそろ終わりますね」としみじみあいさつ。

続けて「3回目のソロライブということで、私のやりたいことを詰めてみたんですけど…」と言い出し、ソロライブではおなじみの布袋寅泰「バンビーナ」の“曲中Q&A”の延長版として、悩み、質問コーナーへ。

「まだ涼しいんですけど、これから熱く(暑く)なりますか?」「今日のファッションのポイントは」「サンタさんに何かをもらえるなら何がいいですか?」といった質問から、「結婚はいつしたいですか?」というドキッとするものまで、うまく観客をいじりつつ、交流を楽しんだ。

その後、今回ならではの試みとして「アコースティックギターをやりたいと思って…」と言うと、自分で弾くものだと思い、ファンも「おおっ!」と驚く。

ただ、「今日はギタリストの方に来ていただいて一緒に歌いたいと思います。菜七が歌うと思ったでしょ?(笑)」と言い、会場を笑わせる。

そして「それでは呼びたいと思います、鏑木裕さん!」と呼び込み、アコースティックギターを携えた鏑木氏と共に、まずはクリスマスソングの定番である「Last Christmas」を披露。

これがまた衝撃…。ペンを走らせる音すらも邪魔くさいと思い、完全に棒立ちで見入ってしまうほどの神聖なる歌声と、アコギのマリアージュ…。

発音の良さが際立つのは言うまでもないが、そういう次元すら軽く通り越してしまうほど、抜群の歌唱力が存分に生かされたボーカル。

なるほど、こういう新たな試みがあったからこそ、いつになく緊張してしまっていたのだなと、納得させられた。

カバーアルバムをリリースするなら絶対に入れてほしいと強く主張したくなるほどの歌声をしっとり響かせた後は、「ずっとオリジナル曲もアコースティックVer.で歌いたいと思っていて」と言い、ソロ曲「be alright…」をパフォーマンス。

イントロからいつもと全然違う印象を受け、この曲の新たな一面を見ることができた。

また、全体を通して初めてのアコギコラボということもあり、間奏から歌に入るタイミングも難しいということで、鏑木氏がしっかりタイミングを計って高嶋にアイコンタクトを取ってくれている姿もとても印象的だった。優しい。

さらに、続く楽曲もアコギのイントロだと一瞬何の曲だろうかとキョトンとしていたのだが、聞き覚えのある歌詞が。そう、TPDにとって大事な楽曲であり、ファンにとっても大事な名曲「DREAMIN’」だ。

この曲はアカペラや、メンバーのピアノのみでのパフォーマンスもかつてライブで披露されていたが、もちろんアコギVer.はこれが初めて。ひそかに鏑木氏もサビを口ずさんでくれていたのも勝手にうれしくなってしまって、こんなん涙なしではいられないだろ。

そして、高嶋が「それでは、ギタリストの鏑木裕さんに大きな拍手を!」と送り出そうとしたところで、鏑木氏が何やらギターを弾き始める。

高嶋が「あれ?」って顔をしていると、4人のメンバーが「ハッピーバースデー」を歌いながら、アルバムやケーキなどを手に現れ、「おめでとー!」とサプライズバースデー祝いが始まる。

上西星来が「オレンジ色のラバーはファンの方が作ってくださったの。これ菜七の分」とファン有志が準備してくれたオレンジのラバーバンドを高嶋に渡し、高嶋は「これファンの方が? うれしい!」と頬をほころばせて大喜び。

あらためて23歳の抱負を聞かれ「今年1年は東京パフォーマンスドールの活動があまりなく、個人個人が頑張った1年だったなというのがすごくあって、私個人的にも新しくレギュラーを持たせてもらったりだとか、政治・経済をお勉強する番組に出させてもらったりとか、いろいろチャレンジがあったりして、いろいろなことが学べた1年でした」と、まずは2019年を振り返る高嶋。

続けて「まだ発表できていないけど、これから解禁されるお仕事もあったりして、23歳はもっと皆さんに楽しんでもらえるようなお知らせをたくさんできるように頑張っていきたいなと思います。

なかなか会う機会が作れず本当に申し訳ないなと思う1年でもあって、それでも私たちを応援してくれるファンの方が大好きだし、これからも大切にしていきたいと思っております。これからも付いて来てもらえたらうれしいです。本当にありがとうございます」と涙ながらに語った。

感動で終わるかと思いきや、メンバーの去り際「まさかここで来るとは思わなかったわ~。中途半端な感じ(※タイミング)で…」と口を滑らせ、客席も大爆笑。慌てて「ビッグラブ! ビッグラブ」と見送っていた。

その後、「みんな女の子に歌ってもらったら好きになると思う」という振りから、大塚愛の「さくらんぼ」へ。

「2019年を楽しく締めくくりたい」という言葉通り、おなじみの「もう1回!」コールあり、チェリーポーズありつつ、相変わらずうま過ぎる歌で盛り上げ、本編ラストのTPD「Hey, Girls!」につなぐ。

アコギでしっとりも素晴らしいが、やはり高嶋の元気いっぱいの歌をフルボリュームで聴かせてもらえる幸せは何物にも代えがたい幸せ。

カリスマ性あふれるステージパフォーマンスで締めくくり、「高嶋菜七でした。みんな大好きだ!」と去って行った。

アンコールを挟み、まだここまで歌っていない高嶋のソロ代表曲「Darlin’」を歌い上げる。ペンライトのオレンジカラーも相まって、高嶋いるところに太陽あり、という印象すら受けながら、高嶋のステージが幕を下ろした。

これでTPDデーのイベントは全て終了。いさきのLINE LIVEが見られなかったのは申し訳ない限りだが、メイン級イベントが3件という愛おしい1日。

あらためて1日密着して見て思ったのが、どんなに高級なクリスマスプレゼントをもらうより、どんなに高額なボーナスをもらうより、TPD6人が幸せそうに歌い踊る姿を見られる方が、よっぽどうれしい贈り物だということ。

これからも、リーダーを信じて付いていくのでそういう姿を少しでも多く見せてほしい。(ザテレビジョン・取材・文=蒼野星流)

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