<赤の流星>対バンライブで得た確かな自信…“肉が付き”さらに輝く2人の流星

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<赤の流星>対バンライブで得た確かな自信…“肉が付き”さらに輝く2人の流星

「えっ、中山競馬場にいるんじゃないの?」

いとこが「有馬記念の日 昼3時過ぎ 外出中」というキーワードで導き出した私の居場所に驚いていた。

【写真を見る】美腹筋チラリの脇あかりと、ハーフアップポニーの上西星来

恐らく数年前だったら、そっちを選んでいたかもしれないが、今回は選択肢にもなかった。というか、ハナから一択だったから。

だって、アーモンドアイよりもじょにーずアイじゃん? ワールドプレミアより、プレミアムなあかりだろ? 

「ちょ、何言ってんのか分からんて」とSEIRA様にそろそろ怒られそうなので、真面目な話をしよう。聞いてくれ。

6人組ガールズグループ・東京パフォーマンスドール(通称:TPD)の上西星来、脇あかりによるグループ内ユニット・赤の流星が、12月22日に東京・渋谷ストリームホールにてクリスマスイベント「東京パフォーマンスドール Merry X’mas & Happy New Year ~Road to 2020 ~」の第2部「赤の流星 ワンマンライブ『聖なる星が降る夜に』」に登場。

TPDとしてライブを行った数時間後、というタイトなスケジュールの中で行われた赤の流星によるワンマンライブにもWEBザテレビジョン・TPD班が潜入し、主観に満ちたライブリポートを送る。

赤の流星としてのワンマンライブは、夏真っ盛りの8月4日、東京・恵比寿CreAto以来。ただ、その後は対バンライブなどにも積極的に参戦し、夏の「@JAM EXPO」から深夜2時スタートの新宿二丁目まで、幅広いステージで経験を積んできた。

それだけに、今回TPD本体がワンマンをやる規模のストリームホールでのライブがどうなるのか、楽しみにもほどがある。

またまたクリスマス感のあるBGMから、一転して耳なじみの良い流星メロディーに切り替わり、「こんばんは、赤の流星です。今日は最後まで楽しんでいきましょう! クラップ!」と元気よく(なって良かった…)脇のあおりから、1曲目に「純愛90’s -Rearranged ver.-」を持ってくる。

「せいら」「あかり」それぞれのソロパートでのコールから、2人の息の合ったダンスは健在。さすが、体調不良で休み中もLINEでコミュニケーションをとっていただけのことはある。

何も心配なさそうな2人のハーモニーに、1人ニヤニヤしていると、いきなり畳み掛けるように「Into the Night~夜に落ちて~」へ。

ファンもすぐさまクラップで応え、ついさっきまでTPDがライブをやっていた場所と同じ所とは思えないほど、赤の流星ワールドが会場を支配する。

スモークがかったステージがより幻想的なムードを助長し、この曲ならではのコンテンポラリーダンスもキレキレ。

上西のしなやかな腕の使い方に、脇の精いっぱい力を込めて歌う表情、これを見られただけでも大満足。独特のライトも相まって、よりディープに赤の流星の世界に落ちていくのを感じる。

ビューティーインフルエンサーとスマイルインフルエンサー、存在そのものが人に幸せを与える2人がいきなりアクセルを踏みっ放しで、次に何を持っていくのかとゾクゾクしていると、いい意味で無機質なボーカルが逆にそそる「Perfect Doll」。

ダンスも“ドール感”強めな部分と急激にスピード感あふれる部分がうまくマッチし、クオリティーの高いパフォーマンスを披露してくれた。

曲が終わると、流星ライブの魅力の一つでもあるMCパートへ。

「あらためましてメリークリスマス! 赤の流星でーす!」の声から、脇の「皆さん盛り上がってますか~?」に大歓声で応える観客たち。

すると、上西がちょっと疲れた顔を見せ「今の3曲が集中ゾーンで、もう…手汗がすごい!」と珍しく甲高い声で感情を爆発させると、マイペース・オブ・ザ・イヤーに3年連続ノミネート中の脇は「今、もう甘いものたーくさん食べたい!」と一声。

普段ならきつめのツッコミをしそうな上西も「分かる~!」となぜかノリ、続けて脇の「何か飲みたい」という自由な水分補給リクエストにも「私も。一緒に飲も!」と、後ろ向いて水分補給タイム…自由過ぎるぞお二人さん。

ファンも苦笑い交じりに笑って見ていたが、それくらい精神的にハードな3曲だったということだろう。

あらためて上西が「冒頭であかりが『メリークリスマス!』って言ってくれたじゃん! クリスマスがもうすぐなんだよ!」と気を取り直してMCを始めると、脇も「そうだね、25日だしね」と返し、上西が「何かさ、クリスマスに欲しいもの、ないんです?」と謎の疑問形を向けると、脇は「ないんですぅ~? 買ってくれますか~!?(笑)」と笑顔でカウンター。

これには上西も瞬殺で「NOだけど(笑)」と切り捨てつつ、「ないんですか? 何か」と質問すれば、脇は「何だろうなあ。録画機」と答える。

すると上西がどこぞの専門家のような語り口で「あ~、テレビに内蔵型ではないということですか?」と返すと、脇は「どうなんだろ、分かんない。テレビあんまりつけないんです」と元も子もないことを言い出し、それをツッコむでもなく上西は「分かる、私もあんまりつけないんだよね」と言い、何とも独特の空気が会場を包む。

反対に上西が欲しいものは「ドレッサー」なんだとか。さらに上西が「小さい頃のクリスマスの思い出とかないの?」と聞くと、脇は「あるよ」と某人気ドラマのバーのマスターのような返しを。

続けて「小さい頃、サンタさんに手紙を書いたことあるの。これもう言えない…自分のつらいこと、っていうか嫌なことをぶわーって書いて、サンタさんに(笑)」とサンタならぬ“サタンあかり”が現れると、上西は「そんな子いるの? 普通これが欲しいです、みたいなのじゃないの?」と初めて真っ当なツッコミを。

ただ、サタンあかりは「じゃなくて、嫌なことぶわーって書いた。だって絶対会わないわけじゃん? サンタさんって。だから、嫌なことを言っても大丈夫だって思って書いたの。そして起きたら、お母さんが『あんた大丈夫?』って言ってきて。『何で見たのー!』って大泣きして、朝からけんか(笑)」と衝撃のエピソードを明かし、SEIRA様に「さぞかし独特な子だったんだろうね」と切られていた。

かくいう上西はクリスマスにもらったポータブルゲーム機を、ある日、母に「もう要らないから売っちゃっていい?」と言ったというこちらも独特のエピソードを披露し、トークショーさながらの盛り上がりを見せた。

そして赤の流星ワンマンといえば!の新曲披露へ。その名も「光のペガサス」。

イントロだけを聴くと赤の流星というか、TPDの曲か?と思うくらいの近未来感のあるサウンドで、光の演出もこっていて、赤の流星として新境地を開拓する1曲になりそうだなと。

とはいえ、もちろん赤の流星らしいメッセージ性のあるダンス、すっと入ってくるメロディー。これも何度リピートしても飽きがこなそうだ。

続いてワンマンでも定番のオリエンタルな「エデンの雨」、いつの間にやら“赤い果実”が2人の手の中に吸い込まれている「果実」へと続く。

いつ見ても華麗なる果実さばき。しかし、赤の流星って全部が代表曲というか、どこを切り取っても赤の流星の独特の世界観が伝わるものばかり。それをまざまざと見せつけられた感じだ。

続く「cocolo」では、脇の低音ボイスによる歌声がさえ、上西の「あなたはどこなの?」と探しまわるような表情の演技もハマっていた。ここで暗転し、2人が舞台袖へ。

BGMだけがしばし流れると、今度はピンク衣装で現れ「ここからが後半戦です。皆さんもっともっと盛り上がっていきましょう!」という上西の掛け声から、「黄・昏・蝶・々 -Rearranged ver.-」。

後半戦に突入しても勢いはとどまることを知らない2人。細やかな手の振りで、2人の周りを蝶々が飛び回っているようにも見えた。横の壁面に映し出された影もどこか蝶々のよう。こうなると不思議なもので2人が美しい蝶々に見えてくる。

そんなことを考えていると、今度は2人のボーカルの魅力がギュッと詰まった「紅~beni~」へ。後半戦で喉も温まってきたこともあるのかもしれないが、ハーモニーはこの日随一だったようにも感じた。異論は認める。

クールに決めようとしても、楽しくて仕方ないんだろうな…という、ついこぼれる脇の笑顔も印象的だった。

そこから赤の流星屈指の畳み掛け曲「Move On!」。脇の「みんないくよ~!」の声から、盛り上がりのギアも1段上がり、2人はステージ最前線へ行ってコール&レスポンスを促す。

ほんの一瞬、上西が振りを終えた後「決まった!」って顔をするところが何ともかわいらしいなとにやけていると、「これが愛?!」にフライアウェイしていた。

こちらは隠す必要のないくらい、最初から笑顔のアクセルを踏みっ放し。まさにこれが愛なんだろうな、と思うくらいの気持ちで見詰めていると、あっという間にラストの曲「to you」。

じょにーの歌い出しからの照れ笑い、脇の「私のこと見ちゃダメ」で顔をペンライトで隠すしぐさが何ともチャーミングだし、観客との一体感もマックスに。

上西の「今日は皆さん来てくださりありがとうございました~!」から、「バイバーイ!」「バイバイキーン」と元気よく言って去っていった。

TPDより多い11曲を終え、アンコールに突入。「あかり」「せいら」コールがひとしきりあり、再び現れた2人。

上西が「いいね、皆さんの笑顔が見られてホッとした」と言えば、脇も「どっかでさ、みんなの笑顔を見て泣きそうになったんだよ。うるっときた」と振り返る。

そして2019年はTPD以上にいろいろな場所でライブをしてきたことに触れ、脇が「対バンだったり、オールナイトイベントとか」と振り返り、上西も「夜中の2時くらいからライブをしたこともあった。新宿二丁目でもライブをしたし(笑)。あとは新曲もたくさんできたね」と回顧。

すると、脇がおもむろに「まあ、2019年を締めますと…」といたずらっぽい笑みを浮かべると、上西がすかさず「締めてくれるんだ…」とボソッとツッコミ。

脇もすぐさま「だってこれで終わりでしょう? 2019年は赤の流星として、個人的に肉が付いたんじゃないかなと思うんですよ。経験をして、その肉が付いたムキムキをね、2020年は…」とため、ファンも「オオッ!?」と期待の声を向けて待つのだが、脇は「どうする…?」とまさかの尻すぼみ。

思わずSEIRA様が「ちょっと、そこは考えてきてよ~! みんな『おっ?』ってなるんだからさー!」とこの日一番の厳しいツッコミが入った。

それを受け、仕切り直しとばかりに脇は「2020年は…TPDよりも…ライブがしたい!」と願望を口にし、ファンも大盛り上がり。

そして「2019年もありがとうございました! 2020年もよろしくお願いします!」と締め…たかと思いきや、次の曲へ行く前に、じょにーお嬢様が「やりたいことがあって…」と言い出す。

先日2人でライブを見に行ったシンガーソングライター・majikoの「聞いてくれ、●●!」という曲振りがやりたいとのことで、脇が「聞いてるから、やって!」と振ると、上西は「はい!」と笑顔を見せ、「聞いてくれ!『あなたに逢いましょう』」と楽しそうに振り、本当のラストソング「あなたに逢いましょう」を歌唱した。

どこまで離れていても自然と惹かれ合いそうな2人の空気感。

メインイベントはTPD? いやいや、こちらもメインイベントです、とばかりに全力パフォーマンスをした12曲。グループ内ユニットから、立派に独立したユニットへ。

完成度の高さは2020年への期待を大いに膨らませるものとなっており、帰るファンの方の背中を見ればこの2人の世界がいかに充実したひとときだったかが伝わってきた。

トークも含め、この2人のハーモニーが令和の日本を明るく照らしてくれそうだ。(ザテレビジョン・取材・文=蒼野星流)

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