白石麻衣卒業、「モー娘。」「AKB」“絶対エース”卒業で占う「乃木坂46」の今後

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引用元:デイリー新潮
白石麻衣卒業、「モー娘。」「AKB」“絶対エース”卒業で占う「乃木坂46」の今後

 アイドルグループ・乃木坂46の白石麻衣(27)が6日、グループからの卒業を発表したことを、各スポーツ紙が報じた。各紙によると、白石は3月25日発売のシングル(タイトル未定)の活動をもってグループを卒業。時期は未定だが年内に卒業コンサートを開催するという。

【写真】「白石麻衣」超えも!? 写真集好調の「生田絵梨花」 乃木坂は2011年に結成。当時、絶大な人気を誇っていたAKB48の「公式ライバル」と位置付けられ、12年にシングル「ぐるぐるカーテン」でCDデビューした。

 シングルの売上げは当初20万枚台だったが、15枚目のシングル「裸足でSummer」(16年7月)からはミリオンヒットを連発。15年から昨年まで紅白に5年連続出場し、17年と18年に「日本レコード大賞」を2連覇するなどすっかり飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

 また、乃木坂のみならず、姉妹グループの欅坂46、日向坂46と合わせ「坂道シリーズ」と呼ばれ、男性ファンだけでなく、女性ファンの支持も得ている。

「乃木坂の前に勢いがあったのは、乃木坂同様に作詞家の秋元康氏(61)が総合プロデューサーをつとめるAKB48でしたが、いつの間にか、AKBのメンバーが取っていたCMなどの仕事が乃木坂メンバーに回るようになった。また、オーディションで厳選された『坂道シリーズ』メンバーのビジュアルはAKBたちを上回っており、グラビアを席巻し写真集の売上げも好調です。そんな状況だが、今や『国民的アイドルグループ』の称号は坂道の代表格である乃木坂のものといってもいいでしょう」(音楽業界関係者)

 とはいえ、「栄枯盛衰」の言葉通り、いつまでも「国民的アイドルグループ」の座に居座れるわけではないのだ。

ゴマキ、あっちゃんは

「絶対エース」と呼ばれた白石が卒業を発表した乃木坂だが、かつての「国民的アイドルグループ」は絶対エース卒業後、どう“潮目”が変わったのだろうか。 「当時、ほぼ連日のように取材があって、いつもトップ記事。ところが、いつの間にかすっかり勢いがなくなってしまい、気付いたらAKBにとって代わられていた」

 ベテラン芸能記者は、音楽プロデューサー・つんく♂(51)のプロデュースで1998年にメジャーデビューしたモーニング娘。(通称・モー娘。)について、こう振り返る。

 そのモー娘。に、デビュー翌年に加入して絶対エースに成り上がったのがゴマキこと後藤真希(34)だった。

 ヤンキーあがりらしい金髪のビジュアルが衝撃的だった後藤だが、加入前のシングル「ふるさと」(99年7月)の売上げは17万枚。ところが、後藤をセンターに据えた「LOVEマシーン」(同年9月)はいきなり歴代のグループ史上最多となる164万枚を記録。続く「恋のダンスサイト」(00年1月)、「ハッピーサマーウェディング」(同5月)まで3連続でミリオンを達成したが、そこが絶頂期だった。

 後藤は17歳の誕生日を迎えた02年9月23日にグループを卒業。卒業前のラストシングル「Do it! Now」(02年7月)は31万枚を売上げたが、卒業後の初シングル「ここにいるぜぇ!」(同10月)は23万枚にダウン。

 その後、メンバーの脱退・卒業&加入が相次いだためファン離れが加速。04年ごろからはシングルの売上げが10万枚を割るようになり、98年から続いた紅白の連続出場記録は07年で途切れた。

 その後、パフォーマンスのレベルの高さは評価されているものの、昨年までに紅白返り咲きは果たしていない。

 モー娘。ラスト紅白の前年06年にシングル「桜の花びらたち」でデビューしたのが「会いに行けるアイドル」がコンセプトのAKB48だった。 

 05年、東京・秋葉原に専用劇場をオープンしてそこでパフォーマンスを披露し、終演後のお見送りなどのファンサービスも敢行した。

 シングルに握手会券を付けるという画期的な商法もあり、ファンの購買意欲をあおりどんどん売り上げを伸ばした。

 また同じビジネスモデルの「48グループ」と呼ばれるSKE48、HKT48ら姉妹グループも誕生。毎年恒例の「総選挙」と「じゃんけん大会」の特典でもいっそうファンの購買意欲をあおり、ついに18枚目のシングル「Beginner」(10年10月)で初ミリオンを達成すると、その後、ミリオンを連発した。

 そんなAKBの絶対エースが09年の第1回総選挙の覇者・前田敦子(28)だったが、12年8月にグループを卒業した。

 その後、大島優子(31)ら「神7」と呼ばれる人気メンバーも続々と卒業。昨年4月にHKTを卒業した指原莉乃(27)は総選挙で3連覇、4度のVを達成するも絶対エースと呼べる存在にはなれなかった。

 CDの売上げこそ落ちていないものの、前述したように坂道の台頭や世間的に知名度のないメンバーの割合が増えたこともありすっかり失速。昨年9月には唯一の地上波冠番組を失ってしまったのだ。

 さて、白石の卒業後、乃木坂の“潮目”はどう変わるのだろうか。

「昨年のレコード大賞、大賞候補に坂道3組が入ったが、秋元氏は日向をプッシュしたという情報がある。乃木坂の若手メンバーたちも徐々に人気はアップしているが、ビジュアルは同レベルでもメンバーのトークスキルは明らかに日向坂が上。近い将来、乃木坂はその座を脅かされることになりそうだ」(音楽業界関係者)

 どうやら、「国民的アイドルグループ」となり得るのはたった1組だけのようだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年1月11日 掲載 新潮社

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